持ち家を購入しないという選択が正しい理由
- 2017/01/25
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不動産価値がごく一部で上昇中
8,000万円で購入したタワーマンションが、3年で1億円超なんて素敵な話がありますね。
キーワードは「東京オリンピックまでは大丈夫」だそうで、何が大丈夫なのか全くわかりませんが、謎の中華系投機マネーも流入し、東京の限られた地域の不動産価値は上昇しているといいます。
古くはオランダのチューリップ・バブル、まだ記憶に新しい日本の土地バブル……人間は全く学習しませんな。
バブルに全く無縁な私は、そんな風にスネた目で眺めているだけなのです。
人口減少は逆らえないトレンド
そんな風に一部の人々が浮かれている一方で「15年後には3戸に1戸が空き家になる」というレポートがあったりします。
人口の減少傾向が続く日本です、別段驚くことではありませんし、そんなことが起こることについてはずい分昔から警告されていました。
そこで政府がとったのが「長期優良住宅」なるものを認定し、様々な優遇策を用意するという制度。
具体的には耐震性を高めたり、定期的なメンテナンスを入れたり、リフォームしやすい造りになっていたり。
これらの基準を満たす住宅を建てる人には税金も安くしますし、低金利のローンを利用できるようにしますよ、といったものです。
中古住宅の価値を上げようと躍起です
まあ、方向性としては間違っていないとは思うのです。
しかし問題は、長期優良住宅の認定制度があるにも関わらず、中古住宅の評価額にほとんど反映されていないという点。
その原因は木造住宅の場合、22年で価値は1割とするという税法に変更がないという部分は大きそうです。
(財)不動産流通近代化センターが出版している「木造建物の値づけ法」によると、家屋の査定では築20年経過で「残存価値」、つまり購入価格の1割と評価するのが通例となっている。「固定資産税、少ししか払っていないでしょ?だから、家屋の買取価格も新築時の1割ね……」という理屈ですが、うーん納得いかない。
まあ、長期優良住宅の認定制度が導入されたのが8年前で、中古市場に出回っている件数が少ないこともあるでしょうから、しばらく様子は見たいところですが、この風潮は何とかしなくてはなりません。
ローンが終わるまで、手枷・足枷
不思議なのは、そんな風潮を十分理解しているにも関わらず、未だに住宅を購入するという人がいるという事実です。
確かに、歴史的な低金利を武器にローンを組むのは有利ではあるでしょう。
しかし、将来的に価値がなくなるものにお金を払い続けるというのはあまりにもバカバカしくはありませんか?
「いや、賃貸の家賃を払い続けるというのも何も残らないだろう?」という意見はごもっともです。
しかし、住宅を購入するということはローンが終わるまで縛り続けられるというのは、あまりにも不利ではないでしょうか?
賃貸住宅がやっぱり有利ではないでしょうか?
「転職の結果、収入が大幅に減った」こんな時代です、全く他人事ではありませんね。
にも関わらず、ローンを減らすことは不可能です。
しかし、賃貸の家賃ならば安い所に引っ越すというのは全然可能、そればかりか賃貸価格は全体的に値下がり傾向で有利な状況になっているのです。
そんなぐらいならば、少し安目の賃貸住宅に住み続けて、浮いたお金で何か楽しいことを計画してはいかが?
自分に投資する何てカッコいいこともできるはずですよ。