カーリースは本当のところ得なの?損なの?
- 2019/01/02
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そもそもカーリースとはなんぞや
このところネットサーフィンをしていると「新型○○が月々○万円!」的な広告を見かけます。新型の○○が毎月○万円で乗れるなんて、そんなアホな話があるかいな!と思うのもつかの間。ピンとくるものがあります。そうです、カーリースです。
新型○○などという車に中古車なんかはあるはずもなく、新古車にする意味もありません。したがって、その広告がウソでなければ思い浮かぶのはカーローンかカーリースです。そして、カーローンならわざわざ「新型○○が~」などという広告を出す必要もないでしょう。
その結果、残るのはカーリースしかないわけです。しかし、カーリースとはなんなのか?そこがわかっていないと話は先に進みません。
そもそも、カーリースとは、その名のとおりカーのリースであり、自動車をリース契約して使うという話です。リース契約は、一般には会社などの事業者が、コピーやコンピュータといった高額の事務機器や厨房機器、その他の各種事業に必要な設備などを導入する際、経費処理できる手段として使っています。自動車もそのひとつであり、古くから利用している企業は多いです。
そのリースを一般消費者にも適用して自動車の購入を促進しようというのがカーリースだといえるでしょう。
では、カーリースはカーローンと何が違うのかといえば、ズバリ!買うか借りるかが違います。
ローンであくまでも購入した車の代金を分割で支払うための手段です。やり方としては、自動車の購入時に信販会社を通して分割購入の手続をするクレジット方式か、銀行などのマイカーローンで購入資金を借りて一括払いで購入し、借りたお金を返済するローン方式があります。
自分の物にはならないカーリースだが
つまり、カーローンで買った車は遅くとも全額の支払いが終了した時点で自分名義になります。しかし、カーリースではあくまでも借り物でありため車の使用料を払っているに過ぎず、車代を払っているわけではありません。そのため、原則としていくら払おうと自分名義にはならないのです。
しかし、リースにはいろいろな仕組みが備わっています。たとえば、リース期間終了後の扱いとして「再リース」があります。それまでよりも少ないリース料でリースを続ける仕組みです。さらに、再リースが終るか、再リースをする前の段階で、残存簿価に相当する金額を支払って買い取る仕組みもあります。
カーリースでは、リースを開始する際に「残価設定」を行います。本来の販売価格から設定した残価を差し引いたものを基準に月額を算定するのです。そのため、月額費用は丸々の価値で計算するカーローンより安くなります。
そして、5年なら5年の契約期間が終った段階で、実際の残存価値を計算するのです。なぜなら、自動車は乗っている間に大きく損傷する可能性があるなど、当初予定していたとおりの価値が残っていない可能性があるためです。
このとき、予定を下回る価値しかないと算定されたら、設定された残価との差額を請求されるのが一般的といえるでしょう。もし、残存価値分のお金を支払って買い取るのであればおなじことですが、買い取らない場合、買い取れない場合は予定外の出費となります。
その結果、トータルの負担額がカーローンよりも大きくなることもあり得ます。しかも、自分の名義にはならない。こういうケースでは、カーリースは損だ!と考えることもできます。ただし、リースとローンは本来おなじ土俵で比較すべきものではありません。
自分のものにしたいならローンを、借りるだけでよいのならリースで期間満了ごとに新車にチェンジするといったふうに使い分けるものです。もっとも、あまりにもローンより多く払うようであれば、ローンで買って売り払った方が経済的ともいえます。このあたりのバランスを考えて、どちらを選ぶかを決めるとよいでしょう。