決してハイテクノロジーではないフランス車を好んで乗るオヤジが増えているのか?メーカー編
- 2018/10/19
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昔は近寄りがたくそれほど街中でも見掛ることが少なかった輸入車。しかし、最近では輸入車の販売台数も飛躍的に多くなりました。価格も、昔のようにとんでもない高い値段でもなく国産車と競合するようなモデルも多くなって来ています。
70年代に外車(輸入車)と言えばアメ車が主流でしたが、バブルの頃にはメルセデスベンツやBMWのドイツ車が多くなり最近では、スウェーデンのボルボが加わるようになってきました。車は作られた国によって、印象が違うものです。アメ車は、大陸横断的な巨大なボディと大排気量。ドイツ車は、同じ大陸でももっと小柄なボディでアウトバーンを疾走したり山岳路を駆け抜けるのに適しています。イタ車は、狭く急な坂道を駆け抜ける楽しい車など。
さて、今回紹介するフランス車はどんな感じのなのでしょうか。実は、フランス車はアメ車やドイツ車のようなブームこそありませんでしたが、戦後間もない昭和28年には、日野がルノーの小型乗用車をのノックダウン生産を行っています。ノックダウン生産は、主要部品を生産国のフランスから取り寄せて日本で組立てを行う生産方法です。日本は国産の乗用車の黎明期に、ノックダウン生産によって技術のノウハウを獲得していったのです。
自動車は、1880年代に誕生したガソリン自動車。ドイツで誕生した自動車産業は瞬く間にヨーロッパに広まりました、ヨーロッパの自動車文明は戦後に黎明期を迎えた国産車よりも半世紀以上もの歴史と文化が蓄積されていたのです。
それは、シャーシ性能や乗り心地など今でも輸入車と国産車の違いになってあらわれています。まぁ、性能的には現在の国産車は輸入車となんら違いはありません。しかし、デザインやイメージは輸入車にはかなわない部分があるのは確かでしょう。
フランスでイメージするものは、ズバリおしゃれではないでしょうか。芸術の都パリ、ファッションのパリコレ、ルーブル美術館など多数あげられます。ファッションブランドは、カルティエ・セリーヌ・ディオール・バカラなど世界的に有名な物ばかりです。
フランスの自動車メーカーは、現在ルノー・プジョー・シトロエンの3社です。オシャレなフランスで作られたのでデザインは洗練されています。そして、猫足」で有名なフランス車は、乗り心地重視でフカフカのシートもすわり心地満点です。質実剛健なドイツ車とは一味違う優雅な雰囲気は、フランス車の特調そのもの。
◇ルノー
日産に資本提携しているルノーは、日本にもっとも近い存在でしょう。日産の会長は、フランス人のカルロス・ゴーン氏。ゴーン氏はルノーの会長兼CEOでもあり三菱自動車の会長も兼務しているのです。日産が経営危機の2000年代初頭、日産の社長になり見事に難局を乗り越えたのです。さすが、ヨーロッパ最大の自動車会社の経営者。
ルノー創始者は、ルイ・ルノー。メルセデスベンツが開発した3輪自動車を4輪自動車に改良するなどして自動車会社を1898年に開きました。
◇プジョー
後ろ足で立ち上がるライオンがロゴになっているプジョー。ロゴはベルフォールのライオンと呼ばれています。世界最古の量産自動車メーカーです。日本では販売されていませんが、スクーターや自転車も製造販売しているメーカーでフランスではまさに国民の足的存在になっています。
1810年頃には、金属製造業を営んでいたプジョー家。1889年に蒸気エンジンを搭載し自動車製造業を開始。翌年には、ダイムラーベンツからガソリンエンジンを取り寄せ蒸気エンジンからガソリンエンジン搭載車を販売しました。
◇シトロエン
シトロエンの創業は、1919年。ダブルヘリカルギアの製造で財を成したアンドレ・シトロエンが自動車の大衆化を目指して設立しました。シトロエンのエンブレムはギヤを模したもの。経営困難から現在はPSA・プジョーシトロエン(企業グループ)を形成し、プジョー傘下の企業になっています。
フランス大統領の就任パレードに使用するオープンカーは、シトロエンが提供しています。