トヨタは自動車メーカーの雄

自動車の運転に自信があるか、そうでないかについては、自動車そのものへの興味の強弱と関係する部分があります。カーマニアと呼ばれるオヤジなら、マニュアル車からオートマ車まで、どのような車種でも乗りこなせる自信を持っているでしょう。当然、そこにはメーカーによる違いもありますが、難なくクリアできるものです。

一方で、自動車にあまり関心がないオヤジの場合、教習所で習うような基礎的なことはわかっているものの、それ以上の細かな部分には不案内であることが珍しくありません。オートマ限定免許であれば、そもそもマニュアル車の動かし方すらわからなくても当然です。

つまり、自動車にあまり詳しくない人にとって、オーソドックスな自動車こそが安心して運転できる自動車だといえます。そうすると、国内では自動車メーカーの雄であるトヨタのブランドが大きな意味を持ってくるでしょう。

トヨタの普及車であれば、特別な技能は必要なく、全国どこへ行くにしても修理やメンテナンスに困ることはなさそうだと感じるわけです。その感覚は間違っていません。また、もし運転中に困ったことがあっても、トヨタ車であれば誰かが解決策を知っていそうなイメージがあることも安心感につながっています。

もちろん、日産など他の有名メーカーがよいというオヤジも多数いますが、幅広い層に浸透している点では、トヨタがリードしているのではないでしょうか。ありきたりな言葉で表現すると「無難」ということになるでしょうか。

トヨタ車の運転サポート機能

さて、運転に自信がない人が感じるイメージの話だけでなく、実際にトヨタ車には運転サポート機能が用意されています。こちらは運転に自信がない人だけでなく、免許取立ての人や、ペーパードライバー歴が長いオヤジにとっても親切な仕組みです。

たとえば、クルマの前後のフロントセンサーやリアコーナーセンサーなどによって、障害物を検知してドライバーに知らせる機能や、他車との衝突や接触を減少させるためのクリアランスソナーなどがあります。また、隣のレーンを走行中の他車が死角に入っているときに、うっかり車線変更してしまわないように助けてくれるブラインドスポットモニターといった、視覚・知覚のサポート機能があります。

加えて、走行の安定面でサポートしてくれるのが、横滑りを低減するVSC車両安定制御システムなどです。こうしたサポート機能があるために、不慣れな運転でも落ち着いてこなすことができそうです。

さらに、トヨタの自動車にはToyota Safety Senseがあります。Toyota Safety Senseは、予防安全パッケージと呼ばれており、自動ブレーキシステムなど事故防止に役立つシステムです。いわゆるサポカーの範疇に入るもので、車種によって搭載されるToyota Safety Senseが異なります。

このように、トヨタのブランド力による安心感と、運転サポート機能に加え、運転サポート機能をさらに追及したサポカーのToyota Safety Sense。この3つが自動車の運転に自信がない人をトヨタ車に引き付ける大きな理由だといえそうです。