トヨタ・ベンツ等の各社エンブレムにはどんな思いが込められているのか?

  • 2017/07/01
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自動車のエンブレムは時代と共に変わる

自動車メーカー各社は、自社製品である車体の前部や後部の目立つ場所に自社のロゴ、エンブレムを取り付けていることが一般的です。トヨタのカタカナそのまんまのエンブレムや、ボンネットに立つベンツのエンブレムなど目立つものが思い出されるオヤジも少なくないでしょう。

自動車のエンブレムは時代と共に変わる

しかし、トヨタのエンブレムがカタカナからアルファベットのTをデザインしたものに変わっているように、各社とも時代と共に多かれ少なかれ新しいものに変わっています。そこには、様々な思いが込められているようです。

・トヨタの場合
創立50周年を機に、それまでのマークを一新しました。楕円系を縦横3つ配置した形ですが、内側にある2つがアルファベットのTにあたります。TはTOYOTAのTです。それを大きな楕円が包む形になっています。ここまでなら、見ただけで推測できるものですが、トヨタとしては、それプラスの思いがあるとのこと。同社のホームページの説明によれば、TはTOYOTAのTであるだけでなく、ステアリングホイールでもあり、車を表しているそうです。このマークは、他にもユーザーや世界を表すなど、オヤジが思っている以上に深い意味があるようです。

・日産の場合
日産といえば、いまでも世界ではダットサンの車が走っていることで知られています。日産自動車のマークは、基本的に丸に横棒というスタイルが踏襲されているようです。丸は太陽・日の丸であり、横棒にブランド・社名を入れるパターンです。ルノーの資本が入った後も、ダットサン時代からの基本構成は変わっていないようです。非常にシンプルなエンブレムになっています。

 

とてもわかりやすいエンブレム

・スズキの場合
さて、わかり易さではトヨタや日産に負けないのが軽自動車でお馴染みのスズキです。SUZUKIの頭文字であるSをデザインしたロゴマークは、S以外のものと間違えることはないでしょう。時代と共に変わると言いましたが、このマークは1958年10月に社章として制定以来、半世紀を超えて使われ続けています。

・メルセデス・ベンツの場合
ベンツのエンブレムは前身会社から受け継いでいるもの

メルセデス・ベンツはブランド名でありメーカー名ではありませんが、すでにひとつのメーカーと同様の地位を得ていると考えて問題ないでしょう。オヤジ世代には、ボンネットの上に輝くエンブレムが眩しいですが、最近では車体全部中央にデカデカと取り付けられていたりします。このエンブレムは、そもそもの前身会社から受け継いでいるもので、スリーポインテッドスターを円で囲んだものです。社の繁栄を願うものだとか。

・SUBARUの場合
異彩を放つスバルのエンブレム

アルファベットをエンブレムにするメーカーが目立つ中で、異彩を放っているのが富士重工から商号変更したばかりのSUBARUです。現在ではアルファベット商号が認められているため、スバルではなく株式会社SUBARUとなっています。さて、スバルとはプレアデス星団の日本名「すばる」のことであり、この星団すばるは六連星とも称されています。そこで、スバルのエンブレムは六つの星なのです。では、なぜスバルになったのかといえば、富士重工が大戦期に陸軍の隼や疾風を送り出したことで知られる中島飛行機を前身とすることはよく知られている話です。富士重工発足時に母体となった中島飛行機の6社を統べる意味でスバルになったとのことです。

車のエンブレムを見るときは、こうした話を思い浮かべるのも良いですね。

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