日本車(トヨタ・ホンダ)は本当に故障が少ない?その理由とは?
- 2017/06/10
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その車をどこで乗るかが問題
日本車は故障が少ないとはよくいわれることです。実際、何車種かの国産車を乗ってきたオヤジでも、故障で修理した経験など一切ないという人が多いのではないでしょうか。トヨタやホンダはもちろんですが、それ以外の日本車でも滅多なことでは故障しないでしょう。
その理由として、技術力の高さと品質を担保する生産管理能力・従事者の作業姿勢が大きいのはいうまでもないことです。また、部品点数を減らして簡素化すれば故障のリスクは下がります。そうした取り組みも関係していると思われます。しかし、それだけが理由ではありません。日本車として考える以上は、外車との比較を前提としています。
では、外車は低い技術力と杜撰な生産管理、やる気のない作業員の仕事でできているのでしょうか?そのようなメーカーがないとは言い切れませんが、生命にかかわるマシーンの生産にいて、そのようなことは滅多にないでしょう。
外車の場合も、その国のなかでは確かな技術力と品質で定評があることと思われます。ドイツメーカーなどは世界中で定評があります。また、部品の減少と簡素化は日本だけのものでもありません。では、なぜ日本車の故障の少なさが口に上るのか?それは、その車がどこで誰に乗られるのか、どこを走るのかにかかっています。
自動車は陸上を走りますが、路面にあわせて街乗り用の車もあれば、スポーツ車、オフロード車などの違う設計の車が複数存在しています。要するに、使用条件が違えば車の作りも違うのが当然なのです。この使用条件には、国の違いもあります。すべての国が日本のような道路事情・気候環境事情・文化事情であればともかく、現実は全然違うのです。
日本で走る車なら日本車がいちばん
つまり、日本車が故障しない・故障が少ないのは、日本国内で使用する前提で作られた車が、主に日本人ドライバーの運転で日本国内を走っているからです。しかも、日本の環境を知りつくした国内メーカーの設計・製造ですから故障が少なくて当たり前とさえいえます。同様に、アメリカではアメ車の故障が少ないという話になるでしょう。事実、そのような報告もあるようです。
一方、外車の場合は日本で正規代理店によって販売されている仕様の車だったとしても、日本の事情にしっかりと対応した設計がなされているとは限りません。その場合、想定外の使用と同じこととなりやすく、故障のリスクが増大するのも自然なことだと言えます。
これは、逆に考えればよくわかることです。整備の行き届いた日本の公道を走る前提の日本車を、気候も違えば、道路も舗装されていないどころか砂煙が舞い上がったり、泥沼に傾いたりする外国で走らせた場合に故障率が上がらないほうがおかしいでしょう。もちろん、それでも海外では日本車の評判が良い地域が少なくないという事実もありますが。
もっとも、海外メーカーも日本向けの車を売るために、日本の事情に合わせた車の投入を行っている面はあります。ただ、地元メーカーに比べるとまだまだの部分が多いようです。従って、日本で走る日本車の故障の少なさは間違いないことです。
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