年齢のせい?疲れがなかなか取れないのは「疲労の症状を伴う病気」の可能性も。

  • 2017/03/30
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その疲れ、ただの加齢とは限らない?

加齢だけで済まない疲労があることを認識しましょう。

若い頃は、無理をして徹夜で仕事をしたり、同僚と朝まで飲み明かしても翌日の仕事に支障がないほどの元気があったという男性も多いかと思います。しかし、加齢に伴って疲れが取れにくくなったり、夜遅くなると自然に眠くなったりと、20代~30代の頃に可能だった「無理」が利かなくなりショックを受けた方もいるのではないでしょうか。加齢による「疲れやすさ」「疲労回復の遅さ」は、いわゆる「身体が錆びつく状態」と言われる「体の酸化」が原因の一つとされていますが、ここでは、単なる加齢が原因とは言い切れない「疲労の症状を伴う病気」の可能性について、その種類や予防法、対処法を紹介します。

 

貧血系

貧血により疲労感や倦怠感に包まれることがあります。

疲労が抜けないときに考えられる病気の一つとして、「貧血」など血液系の症状があります。血液が薄くなり、脳や体全体へ十分に酸素や血液が行き渡らなくなるため、全身が疲労感や倦怠感に包まれます。倦怠感が続くと、次第に気力も低下するため、仕事など日常生活に支障をきたします。

もし貧血の可能性がある場合、鉄分の不足が原因として考えられます。そのため、病院で貧血の診断を受けた人は鉄分のサプリメントを摂り、不足している鉄分を補います。また、日頃から貧血を予防するには、鉄分を多く含む食品(レバー、ホウレンソウなど)を食事に取り入れることで、ある程度カバーできます。

 

メンタル系の原因

メンタル系の原因による疲労もあります。

疲れの原因となる病気には、メンタル系のものもあります。代表的なのは「うつ病」や「適応障害」などです。いずれも、精神的ストレスが蓄積することによって起こりますが、現代人はストレスに対して鈍感であり、自分がどれくらいのストレスを溜め込んでいるのか分からず、「判断力や集中力の低下」など、異変を感じて病院で診察を受ける頃には「うつ病」や「適応障害」へと悪化しているケースも珍しくありません。

これらを予防するには、日光を十分に浴びて体を動かすなど、生活習慣を改善することが重要ですが、それよりも優先して「ストレスの元となる問題」から離れることです。最近では企業も「産業カウンセラー」による従業員のメンタルチェックを導入するケースも増えてきていますが、少しでもメンタルに異常を感じたら利用するべきすが、メンタルチェックの制度がない勤務先で働く場合、近くのクリニックで診断を受けましょう。

 

睡眠障害

睡眠障害による疲労は早めに病院へ行って改善しましょう。

先に述べたメンタル系の病気とも関連しますが、各種「睡眠障害」が原因での疲労もあります。代表的なのは、「毎日、眠りたくても不安や緊張で眠れない」、「夜中に何度も目が覚める」などの症状が現れる「不眠症」です。単純に熟睡できていないため、疲れが取れません。対処法としては、心療内科などで不眠の症状を医師に伝えることで、睡眠導入剤などを処方されるので、服用すれば改善は期待できますが、薬に頼り過ぎると、なかなか抜け出せなくなるため、うつ病と同様に、「眠れなくなる原因となる問題やストレスの元」を解決する必要があります。

 

血糖値の異常

40代以降の男性は特に血糖値に注意しましょう。

40代以降になると気を付けたいのが、血糖値の異常です。最も恐ろしいのが「糖尿病」ですが、血糖値が異常に高くなるため、血液検査ですぐに判明します。「よく喉が渇く」「トイレが近い」などの症状が続くようであれば、病院での血液検査で血糖値を調べた方がよいかもしれません。逆に血糖値が低い「低血糖症」も判断力の低下や倦怠感、疲労感を覚えるため、いずれにしても40代以降の男性は血糖値には日頃から十分に注意するべきでしょう。

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