仕事の邪魔をする憩室炎は食物繊維で予防
- 2016/08/13
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無症状のままで終わらせたい大腸の憩室
40代以降の男性が虫垂炎(盲腸)のような痛みを感じたら、それは盲腸ではなく憩室炎の可能性もあります。憩室炎は大腸の壁が押し出され袋状(憩室)に変形し、まるでナマコの外観のような突起ができます。さらに、その部分に老廃物が溜まることで炎症を起こし、強い痛みを感じます。憩室炎は、右だけではなく、左にできることもあります。袋状の憩室そのものは、無症状であり中年男性の多くにみられますが、ひとたび炎症を起こすと痛みを感じることとなります。
食事で予防する憩室炎
憩室は、食事の内容や便秘が原因でできやすくなります。とくに肉ばかりを食べていて野菜をほとんど食べない人に多い傾向があるので、思い当たる人は注意してください。また野菜はきちんと食べているつもりでも多くの人が不足しています。憩室や憩室炎を予防するためには野菜に含まれる食物繊維が鍵となるので、意識して摂取することをお勧めします。
一般的に食物繊維の多い食品といえば、ゴボウや切干大根、寒天などが知られていますが、なかなか食べる機会のない人であれば、ココアや抹茶を飲んだりポップコーンを食べたりするとよいでしょう。これらは手軽に食物繊維を摂取でき、含有量も多いのが特徴です。さらに、食物繊維だけではなく、蜂蜜も便秘に良いといわれています。ヨーグルトに蜂蜜を入れたり、殺菌作用に優れているマヌカハニーを使ったりするのもお勧めです。
憩室炎の治療法
憩室炎の治療方法は、担当した医師によっても異なります。同程度の症状でも手術を勧められることもあれば、入院をし絶食と点滴で様子をみることもあります。また、症状が軽ければ、普段通りの生活をしながら処方された薬を1週間ほど飲むだけで回復することもあります。
仕事のことを考えると服薬だけで済ませたいところですが、憩室炎は症状が進むと憩室部分が破れ、お腹の中が排泄物で汚染されるようなこともありますし、繰り返し起こる可能性もあります。医師に手術や入院を勧められたら、可能な限り従いましょう。腹部に痛みを感じたら我慢せず早めに受診するのもポイントです。
記憶される憩室炎の痛み
憩室炎は治ったはずなのに、腹部の痛みが残っているようなときには、「痛みの記憶」が原因かもしれません。痛みの記憶は、憩室炎が原因で起こるものではありません。憩室炎のような激しい痛みや長期間にわたる痛みを経験すると、その痛みが脳に記憶されてしまい、病気が治っても痛みを感じるのです。もちろん、このようなことは、憩室炎に限らずさまざまな怪我や病気で起こりますが、この脳に記憶された痛みによって、仕事が捗らなかったり心の病を引き起こしたりするので、甘くみることはできません。
痛みを感じることは体を守るために必要ですが、病気が治ったにも関わらず感じる痛みは、不必要なものです。このような痛みには、内科や外科ではなくペインクリニックにかかることをお勧めします。