豆腐なんて味がない

お豆腐ってどんなイメージですか？　確かには身体によさそうだし、TVなどを見ていても原料である大豆の健康効果はとても高そうですね。でも、お豆腐って嫌いじゃないけれど取り立てて好きって、いうほどでもないし、そもそも味もほとんどないし……。味噌汁に入っているお豆腐や湯豆腐は確かに美味しいと思うけれど、あれは味がいいから美味しいという感じでもないよなあ……。実際、お豆腐に対する皆さんの印象ってこんなところではないでしょうか。

筆者は仕事の関係から、日本全国のお豆腐屋さんとお付き合いがあった時期があり、その関係で美味しいといわれているお豆腐やさんのお豆腐はいろいろと食べつくしました。正直、最初のお豆腐に対する印象は、最初に書かせていただいたようなものでした。しかしながら、様々なお豆腐を食する中で、本当に食物として美味しいお豆腐の数々と出会い、お豆腐に関する私の認識は一変しました。ここでは、そんな筆者が出会った中で本当に美味しい、皆さんのお豆腐に関する認識を大きく変えるであろうお豆腐をご紹介させていただきます。

久在屋

【公式】京の地豆腐「久在屋」 – 京都の地豆腐 – 京の地豆腐「久在屋」

お豆腐の本場、京都にお店を構えるお豆腐屋さんです。ここの名前を有名にしたのは何と言っても「ざる豆腐」です。京都の伝統的なお豆腐といえば、にがりを使わずすまし粉といわれる凝固剤を使用してお豆腐を作るお店が多く、従ってあっさりとした味わいのお豆腐が多いのですが、ここのお豆腐はにがりと濃い投入で寄せた、まるでヨーグルトを思わせるように濃い味わいのお豆腐が特徴です。そして何と言っても豆腐が甘い！のです。これはもちろん大豆そのものの甘味が出ている甘さです。ホームページを見ても残念ながら関西方面だけでしか、店頭で販売をしているところはありませんが、通販も行っていますので、是非お取り寄せをしてでも味わってみる価値のあるお豆腐です。

三之助豆腐

三之助豆腐 （みのすけとうふ）/ もぎ豆腐店株式会社

こちらは関東圏を中心に販売されているお豆腐です。久在屋さんと比べると製造数も多く、工場で生産をされていますので、ある程度大量生産品ではあるのですが、それだけにスーパーなどでも販売されており、より購入しやすいお豆腐です。筆者的にはスーパーで購入できるお豆腐の最高峰ではないか、と思っています。中でも最高の逸品が「只管（ひたすら）豆腐」という一品です。お値段こそ５００円前後とスーパーのお豆腐にしてはとても高額ですが、硬めの外側にとろけるように柔らかく濃厚な内側の味わいは、とても大量生産のお豆腐のレベルではありません。もし、お近くのスーパーで見かけることがあれば一度は購入してみることをおススメします。是非、参考にしていただければ幸いです。