意外と知られていない肉を触ったあとの処理
- 2017/02/19
- ライフスタイル・娯楽
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大胆な調理の陰に食中毒の危険性
男性とバーベキューをしているとき、不安に襲われることがあります。その肉は食べても安全だろうか、食中毒にならないだろうかと。もちろん、バーベキューに限らず、家庭でも同じです。生肉には多くの菌が付いていますが、その肉を素手で掴んだあとに、フライパンを握ってはいませんか? また、ハンバーグを作るときなどに肉を調理用ボールに入れるかと思いますが、その後、普通に洗うだけで終えてはいませんか?
牛肉だから大丈夫とか、新鮮だから大丈夫、国産だから大丈夫と、あまり気にしていない方もいますが、それは単純に運良く食中毒にならなかっただけかもしれません。女性は学生時代を含めて、食中毒や食材の取り扱いに関して学ぶ機会が多くありましたが、ヤジアップ世代の男性の場合、そのような機会も少なかったと思うので、可能な限り早いうちに、情報収集をしてくださいね。
カンピロバクターとO157
昔であれば、豚肉は良く焼かなければいけないけれど、牛肉は軽く火を通すだけで良いと言われたものですが、今では牛肉といえば、カンピロバクターとO157の両方の危険性があるので、しっかり火を通してから食べるようにといわれています。カンピロバクターもO157も、食べてすぐに症状が出るわけではないので、食中毒になっても自分では原因がわかりにくいかもしれませんが、疑ってみることが大切です。
また、近年、筋トレ中にはたんぱく質の補充のために鶏肉を食べると良いといわれていることもあって、積極的に鶏肉料理を作っている人もいると思います。しかしながら、鶏肉にもカンピロバクターが棲みついているので、注意が必要です。
食中毒にならないために
料理前には多くの人が手を洗っていると思いますが、水洗いではなく石鹸で洗うようにします。石鹸は料理中にも使うことを考えると、泡の状態で出てくるハンドソープが使いやすいかと思います。また、料理中は主に肉や魚を触ったあとに石鹸を使いますが、泥のついた野菜にも多くの細菌が付いているので、結局のところ、何度も洗うことになります。
そして、包丁やまな板は使う前と使った後に洗い、とくに肉を切った後は熱湯消毒をするのがお勧めです。フライパンやフライパン返しは、取っ手部分にも細菌が付着しやすいので忘れずに全体をよく洗います。
肉はどれくらい加熱するべきかというのは、肉の厚みによっても変わります。薄切りの肉をよく熱したフライパンで焼くのであれば、1分程度でも菌は死滅しますが、厚みのある肉の場合5分焼いても安心できません。また、しっかり焼いても、細菌が付着しているフライパン返しを使ってお皿に移してしまえば、焼いた意味もなくなってしまいます。
食中毒は季節によっても流行があるので、普段から食中毒に関連するニュースには敏感になった方がよいと思いますし、新しい情報を知りたいときには厚生労働省のホームページから食中毒に関するページを開き、知識を身に付けておくのもお勧めです。