ロレックス・バブル崩壊フラグ、遂に立つ
- 2017/07/12
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バブル期に、そこいら中に立っていたフラグ
靴磨きの少年が株の話をするのを聞いて、世界恐慌を予感。手持ちの株を売り抜けて、破産の危機を免れたのはケネディ元大統領のお父さんのエピソードだったでしょうか。株とは無縁であるはずの人々までが、株に手を出したりし始めるのが、バブル崩壊のサイン。
そういえば土地・株バブル真っ只中の80年代に、当時高校生だった犬助は「今、自宅が建っている土地が1億円を突破した」とか、「NTT株の初値が160万」だとかの話を友人としていたことを思い出します。
ねえ、やっぱりバブル崩壊のフラグがビンビンに立ってるじゃないですか。
普通の人たちは、噂話に興じていたが
さて、高校生がそんな話に興じていたときに、大人たちは何をしていたか? というと、○○さんは土地でいくら儲けたとか、××さんは株でいくら儲けたという噂話に興じていました。ここでのポイントは、80年代に生きていた人全員が全員、土地や株の高騰の恩恵に与っていたとわけではないということ、ほとんどの人は噂話に興じていたのみなのです。
その噂話の参加者のうち、ごく一部が土地や株に手を出す、ごく一部でも手を出せば需要が上がるから価格が上がる。噂話がヒートアップする、ますます上がる……この循環がバブルを産んでいたのです。
誰かが、オイシイ思いをというキーワード
「誰かが土地や株でオイシイ思いをしているに違いない」、実際に話もしたことがない「誰か」の存在。これがバブルが形成される大きなポイントなのでしょう。そして、投資や消費の本質からずれていってしまう、これもバブルができる大きなポイント。
住むわけでもない土地を購入するとか、会社の将来性も何も考えずに株を買うとか。これは投資や消費の本質と大幅にずれている。だって本来必要ない物を、値段が上がるということを期待して購入している段階で、大きなズレを生じているのです。
値段の上下で、ものを買うのはどうなのか?
なぜ、こんな話をし出したか。
それは、腕時計投資家なる方が活躍しているのを知ったからです。彼が表した本の内容にエキサイトした人が少なからずいれば、中古腕時計の値段は上がっていくことでしょう。店頭に並ぶ腕時計が魅力的に映ったりもするでしょう。
しかし、ここで気をつけなくてはいけないのは、本当に欲しいものを手に入れようとしているのか? という点。消費の本質からずれていないかという点です。
好きで購入したものが、結果として高く売れたならば、それは嬉しいことでしょう。しかし、高く売れなかったとしても、それはそれで楽しいことのはず。なぜなら、消費行動はそれ自体が楽しいもののはず。高く売れるかどうかは、二の次なのです。
フラグがビンビンに立っているんですけれど
そして加えるならば、うちの高校生の息子が、ロレックスについてあれこれ質問して来たからです。「高く売れるって、本当か?」とかね。
ん?これって、フラグがビンビンに立ってるじゃん。そんな風に思った次第なのです。まあ確かにロレックスの特定のモデルの中古品については、高値で相場が安定してはいます。そして、それが崩れることなど考えられなそうなのですが……80年代当時、株や土地の値段が暴落するなどと考えていた人はどれ位いたでしょうか?
だからといって、ロレックスを買うなといっているのではありません。好きなものかどうか、購入する前に考え直してみてはどうか?と申し上げている次第なのです。