チプカシの対抗馬を一つ、考えてみる
- 2017/02/23
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必ずしも、若者が腕時計をはめないわけではない
「社会人になったからには、身だしなみの一つとして、いい腕時計を身につけたまえ」
社会人のセンパイ風を吹かせる、こんなオヤジに新入社員の若者たちは辟易しているようですね。
「いやあ、最近はスマホがありますから」なんてワザと口にして、オヤジの反応を楽しんでいる風もあります。
「大切な商談中に、スマホを取り出すのか、キミは!!」なんてね。
これは恐らく彼らなりの反抗なのでしょう、だって街をいく若者を見ていても、結構な割合で腕時計を身に着けているもの。
流行っているのが、ダニエル・ウエリントン、マーガレット・ハウエルなどの白いGショック、そして「チプカシ」です。
チプカシは権威への反抗なのでしょうか?
「チプカシ」とはチープカシオの略称、ホームセンターで1,000円程度で売られているような、安価なデジタル時計を指します。
代表モデルは「F-91W」、軽いは薄いは、電池の持ちも5年は固いは、イザとなったら時限爆弾のタイマーにも改造できるというスグレモノですね。
これら若者時計のトレンドを見ていて気がつくのは、どれもこれも安価であること。
そしてゴツくない、スマートなフォルムをしていることです。
まあ、サブマリーナのような存在感充分の時計は好きではないけれど、スマートな時計ならばアクセサリーとして有り、ということでしょう。
もしくは、サブマリーナのような一種の「権威」に反抗するという意味合いがあるのかもしれません。
チプカシの対抗馬として身につけたい「チプティーク」
「じゃあ、若者を真似てチプカシを買ってみるか!」これをやってしまうと致命的。
オヤジとチプカシはある意味、相性がバツグンすぎて超危険。
ホームセンターのフードコートでくつろぐ、疲れたお父さんが出来上がってしまいますし、若者に擦り寄っている感は、絶対に避けたいもの。
そこで提案したいのが、安価な機械式アンティーク時計です。
どれもこれも、機械式時計のトレンドに反してスマートで小ぶり、「チプティーク」と名づけましょうか、ゴロも悪くないでしょ?
ヴァルカン/レビュー・トーメン「クリケット」
「ヴァルカン」も「レビュー・トーメン」も19世紀から続くスイスの名門時計メーカー、これらが販売しいていたアラーム内臓のモデルが「クリケット」、ケースの直径は35mm程度で小ぶりな感じ。
アラームといってもゼンマイを利用して時計をブルブル震わせることで時間を知らせるアナログな感じが実にカワイイ、アラーム針専用のリューズも外観上のアクセントとして有効です。
ちなみにクリケットとは、アラーム音がコオロギ(=クリケット)の声に似ているところに由来します。
ユニバーサル・ジュネーブ「ホワイトシャドウ」
こちらもスイスの名門「ユニバーサル・ジュネーブ」、腕時計を薄く小さくするという技術ではトップクラスにあったのですが、その努力を全て水泡にするクオーツの登場でメーカーも大打撃を喰らいました。
そんな技術の一つが自動巻きのローターを小さくした「マイクロ・ローター」なのですが、この技術「ショーメ」や「パテック・フィリップ」も真似しているんですよね。
ケースのサイズは40mm前後、厚みは7mmと、スーツにしっくり来るサイズとなっています。
さあ、春先に向けてチプティークを流行らせようぜ!!
以上、代表的な2つのチプティークを紹介しました。
どれも10万円を切る価格で販売されているのがうれしい所。
レトロ感もありますし、当然ながらスーツの袖にも納まりがいいと、なかなか優秀だったりするのです。
オヤジならではのチープかつ渋目の時計、チプティーク。
袖口が目立つ春に向けて、皆んなで流行らせませんか?