ネクタイをセクシーで格好良く楽しめるオヤジになるには!?

  • 2017/10/13
  • ファッション
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  • ファッションマジシャン◆ yutaka
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衣替えの季節を過ぎて、クールビズの格好も見かけなくなってきました。すると出番が増えてくるのがネクタイですよね。

サラリーマンはもちろんですが、スーツスタイルをするなら、どんなシーンでもネクタイをする機会が増える訳です。

 

さてそんなネクタイですが、あなたはそのネクタイ姿に自信がありますか?もしかして「これ、何のためにあるんだ?面倒なだけじゃないか?」なんて、疑問だらけだったりしますか?

今回はそんなネクタイの魅力と使い方についてじっくりお伝えして、ネクタイを格好良く、セクシーに楽しめるポイントをお届けしたいと思います。

 

ネクタイの役割

ネクタイの役割

と言っても小手先だけのテクニックをお伝えするだけでは大人のお洒落を楽しむオヤジ諸氏に失礼ですから、背景の部分からじっくりお伝えしましょう。まずはネクタイの役割りから。

歴史は長いので、その発祥にも諸説あります。正直、ファッションにおける由来は本当かどうかよりも、どれだけキャッチーか?みたいなポイントで残っている部分も少なくありません。

「由来はこれです」なんてファッションの専門家が言う場合も、諸説ある中で1番心に残りやすかったりストーリーとして魅力的なものだけをピックアップして言っていることもありますから。結果的にそういうものが残っていく、という傾向があります。

ファッションにおいては「それをどう装うか?」が大事なので、本当の由来よりも、装うために理解しやすい、受け入れやすい由来でも良いだろうと思う事もあります。 ネクタイに関して言えば、まさにこういう由来からの話がメインなので、温かさなどの機能面についての役割というのは言及されることがほぼ無いと言えます。

つまりネクタイは、主に「装い」という視点からスーツには不可欠な要素のひとつなのです。

 

ネクタイが象徴するものとは?

ネクタイが象徴するものとは?

格好良さを表現するために必要なピースのひとつであるネクタイの、具体的な話もしていきましょう。

ネクタイは、男性の「アレ」を象徴していると言われます。オトコのシンボルですね。ネクタイの先の尖り方を見ても、何となくそんなシルエットですよね。位置を見ても、まあだいたいその辺りにある訳です。

これによって、たとえネクタイがそういうシンボルだと分からない人にとっても、視覚から潜在意識に向けてそう感じさせる効果があるのです。だから、ネクタイがあった方が男らしく見えるし、セクシーに見える、なんて言われます。これはネクタイが持つファッション的な効果のひとつとされます。

 

シンプルに「スーツ姿でネクタイのある格好と無い格好、どちらの男性が格好良く見える?」と女性に聞いてみましょう。殆どの女性がネクタイ有りを選ぶはずです。さらに、その理由を聞いてみても良いですね。しかし「ネクタイってオトコのアレを象徴してるんだってさ」みたいな話はしない方が賢明です。セクハラオヤジになっちゃいますから。

 

ネクタイは首を締めて窮屈だけど?

ネクタイは首を締めて窮屈だけど?

また、ネクタイは締めるという身に付け方であるため「窮屈なアイテム」というイメージがあるかもしれません。なんでワザワザこんな窮屈なものを締めて仕事をしなければならないんだ?と。

でも、思い出して欲しいのです。初めてスーツを着て、ネクタイを締めた時の事を。なんだか誇らしくて、身が引き締まり背筋が伸びる様な気がしたはずです。こんな気持ちを呼び起こさせる事がネクタイの役割と言えるのです。ネクタイと合わせてこのスーツという装いが出来た当時も、この装いは窮屈で、やせ我慢とも言える気持ちで着こなす装いでした。

なぜか?それは、窮屈であっても抑制が効いていて、相手に不快感を与えずむしろ気持ちの良いイメージを持ってもらう為の装いを目指したからです。そんな装いを始めたのは貴族たちです。お金も地位も権力もあるからこそ、国を預かる身として、身なりは例え窮屈でもキチッとしていよう。という心意気の表れと言えます。

そんな心意気がネクタイの装いにも反映されています。だからこそ、ネクタイを締めると背筋がピンと伸びる思いがするのです。ぜひ、この気持ちを忘れないでいて欲しいと思います。

忘れるとどうなるか?分かりやすい例は「覇気もやる気もないサラリーマン」をイメージすれば良いと思います。スーツを着ているのに、だらしない感じ。これは格好悪いですからね。ネクタイも気も引き締めて着こなして欲しいものです。

 

ネクタイのルール

ネクタイのルール

さて、ネクタイを楽しむ上で必要なのは、なんと言ってもスーツのルールを知る事です。前述のネクタイを締めたことで気持ちが引き締まるのも、スーツのルールあってこそですから。

スーツのルールとはすなわち、スーツを着て格好良く見せるためのハウツーです。スーツは350年以上の長きに渡って、格好良さのノウハウを蓄積し、それをルールとして残してきたのです。ルールの悪い例として言われる様な「ルールのためのルール」を守っているだけでは、350年以上もの間、民族衣装とか伝統工芸品みたいなポジションにおさまることなく、ファッションの最前線で楽しめる装いにはなりませんからね。ということで、ネクタイの知っておきたいルールをざっと挙げていきましょう。

 

・フォーマルで使うのは蝶ネクタイ。第一礼装では白無地の蝶ネクタイ。準礼装では黒無地の蝶ネクタイ。フォーマルな場において、ドレスコードの指定はこの蝶ネクタイの色だけで言われる事がある(例 ドレスコード:ブラックタイでお越し下さい。→この場合は準礼装であるタキシードの装いがドレスコードの装いである事を表しています)。黒もしくは白の無地の蝶ネクタイは、フォーマルな場ではこれだけに許されるので、スーツには合わせない。

 

・レジメンタルストライプは、軍隊や大学などの所属を柄によって表現していた歴史があるので、何も考えずに欧州に身に付けていくと、どこかの所属を表してしまう場合があるので気を付ける。

 

・「結婚式でスーツに合わせるネクタイは白」は日本独自。一般にはシルバーグレーが無難と言われます。また、ビジネスでも使えそうなネクタイは、華やかな結婚式には地味。華やかな場に相応しい色や柄を選ぶのが良いでしょう。

 

・ネクタイを締めた時の長さは、先がベルトの辺りにくる位が、バランスが良いとされます。

 

・ネクタイ、シャツ、ジャケットでコントラストか出る色合わせが、スーツを装う上での基本的なバランスです。

 

ちなみに補足ですが、国の体制などにより、ネクタイが禁止されている場合もあります。現在ではイランがネクタイ着用禁止。イラン文化と相反する西洋文化の象徴とみなされるためとされます。外国人は別と言われますが、自分の立場によって着用するかを考える必要がありますね。

 

ネクタイはセクシー

ネクタイはセクシー

ざっと、大まかなルールを挙げただけでもこれくらいあるわけです。スーツという装いの中でも比較的自由に装えるアイテムと言われるネクタイでも、それなりにありますね。

そんなルールに則り、キッチリと締めているからこそ、ネクタイ姿はサマになるのです。そして、ルールに則っているからこそ、そこから解放された時に見せる仕草がセクシーに見えるのです。

 

解放とはつまり、ネクタイをゆるめたり、外す時の仕草の事です。時々、ファッション誌のインタビューなどで、「男性がネクタイをゆるめる仕草がセクシー!」なんて女性の声が出てくる時があります。それなりに定期的に出てくる内容です。これを勘違いする男性は、ネクタイを常にゆるめて女性からの視線を期待しますが、これはもちろんセクシーに見えません。

スーツを完璧に着こなしているのが前提で、そこからの逸脱がセクシーに見えるのですから。ネクタイをゆるめる仕草が色っぽく見えるのは、スーツをルール通りに着こなしている人だけのものなのです。

 

仕事をするオンタイムではネクタイをキッチリと締め(スーツも完璧に着こなし)てバリバリと働き、オフに入る時にふとネクタイをゆるめる。そんなメリハリのあるネクタイの着こなしが出来れば、女性だけでなく男性からも「格好良い!!」と言われる装いが楽しめるでしょう。

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