冬真っ盛りですね。今年は暖冬だなんて話をどこかで聞きましたが、結構寒い日がある気がします。寒くなってくると、体調にも気を付けたいもの。風邪はもちろんのこと、インフルエンザにも気を付けたいですよね。

そんな事を書いている私は、いまリアルタイムでインフルエンザにかかってしまいました。A型だそうです。普通の風邪にしては、だるさとか身体の不調具合が格段に違うんですよね。

妻や子どもにうつらない様、個室に完全隔離状態です。ご飯とか、部屋のドアの前に置いてもらって、食べた後もドアの前に置いておくという徹底ぶり。というか、引きこもりぶりが凄いですね。

さて、そんなインフルエンザの季節が終わると(早く終わって欲しい！)春ですね。そんな春のファッションは、ぜひ今の時期から考えて欲しいと思います。今回はそんなお話です。

 

今から考え始めると、選り取り見取り！

なぜ、今からなのか？その理由のひとつは、いま春物が揃い始めている時期だからです。なんで？まだ寒いのに？なんて思うかもしれません。でも、冬服のセールって年末年始にしてましたよね。いまもセールをしていますが、もう残りモノを消化している様な状況です。つまり、冬服はもう殆ど出尽くした状態なので、補充するなら春物なのです。そして、まだ寒いから春服を買う人はそんなにいない。つまり、春物の服が選びたい放題なのです。

実際にはまだ春物が出揃っていないところもありますが、出揃っていなくても、カタログや入荷情報はお店にありますから、聞けば教えてくれます。未入荷のものでも、気に入ったのなら、入荷次第教えてもらうとか、お店に行くまで取っておいてもらうとか、対応してくれる範囲はお店によって異なりますが、色々出来る訳です。つまり、春物が選り取り見取りなんですね。

 

デザイナーの意欲作に出会えるかも！？

シーズンスタート時は、そのシーズンの打ち出しとして、デザイナーの意欲作に出会えるかもしれません。というのも、これから実際に暖かくなっていくまでの売る側の流れとしては

 

・春物スタート時に色々な提案をする

・スタート時の提案の中から売れているものを中心にした展開をする

・場合によっては、良く売れたものをさらに安い生地などでセール用に再生産する

 

という様な事をします。実際に暖かくなってきた頃には、いま頃の販売実績を基にした展開をする事が多いもの。これってつまり、多くの人に好かれるデザインにこなれていくという事なのです。これ自体は良いことなのですが、場合によっては、デザインの尖った部分が無くなり、無難にまとめられてしまう、なんて事もある訳です。私は服好きのデザイナーが考え抜いたデザインというのが好きなので、そういうのに出会えるのは、こういうシーズンのスタート時期なんですよね。万人には好かれない分、好きな人にはとことん好かれるデザインになっている場合があります。そんな、自分好みの服を見つけたいなら、この時期はオススメなのです。

 

接客が丁寧！

1月も後半に入り、もうそろそろ2月。この時期はファッション業界、売れない時期なんですよ。だって、セールが終わって春物をお店に並べたところで、世の中の常識から言えば、1月や2月って1年の中でも1番寒い時期ですからね。そんな時に春物の服を見たら「寒っ！！」としか思えないじゃないですか。インフルエンザになってしまった今の私が見たら、症状が悪化するかもしれません(しません)。

つまり、お店としては暇だし、売り上げが欲しい。だから、まだかすかに残っているセール品を漁るのではなく、春物を探しに来てくれるお客様はもう、本当に嬉しいんです。しかも、ブランドがシーズンのスタートで打ち出した意欲作だってあるんですよ。もう、お店の人は説明したくてウズウズしているかもしれないんです。

こういう時って、お店の人と仲良くなれるし、じっくり接客してくれます。さらに、お店側も「この時期はまだ春物は買ってくれなくて当然だよな」なんて気持ちもあるので、そこまでグイグイと勧めてきません。結構、良い条件で接客を受けられるのです。

私も、ちょっと前に春物のワークジャケットを1枚買ったんです。その時のスタッフは若い子だったんですが、もう「お客様が誰も買ってくれなくてもこれは自分が買う！」くらいの商品への愛があって、目をキラキラさせながら服について説明してくれました。それに、私が買うとなったら「この時期に買ってくれるほど気に入ってくれてありがとうございます！」と喜んでくれました。とても楽しく買い物が出来たんです。

と、こんな風に。この時期に春物を探し始めるのは良い事ばかり。ぜひ、人より早く春物を手にして、暖かくなってきたらすぐに変身できる準備を整えておきましょう。人から見て「あ、あの人もう春服だな」なんて思われるの、良いじゃないですか。だって、自分が春を連れてきているみたいですからね。