40代のサンダルには上品さを ビルケンシュトック「チューリッヒ」がおすすめ
- 2017/07/07
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おしゃれな40代は足元に気をつかう
現代を生きるサラリーマンは、朝から晩まで12時間以上、窮屈なドレスシューズを履き続けている。歩くのは人工的に作られた硬いアスファルト。こんな環境では、裸足で土の上を歩いていたときの、足本来の機能を失い、疲れきってしまうだろう。
毎日僕らを支えてくれている足だから、休日にはリラックスさせてあげたい。室内では裸足で過ごし、屋外にはサンダルで出かけたい。でも、街で見かけるのはかっこわるいおやじばかり。意味不明のロゴTシャツ、中途半端な長さのステテコショーツ、そしてとってもとっても臭そうなサンダル。どうしてそうなるんだ?
おやじのサンダルには上品さを。
今回は定番サンダル、ビルケンシュトック「チューリッヒ」の魅力をお伝えする。
ビルケンシュトックのルーツは1774年のドイツ
ビルケンシュトックの軌跡は1774年に始まる。1900年代初頭、フットベット(中敷き)が木や金属で作られていた時代、ビルケンシュトックはコルクとラバーで作ったフットベットを開発した。そして、ビルケンのサンダルが誕生したのは1960年代。
ビルケンシュトックの魅力は、凹凸を持ったフットベッド。足裏全体にまんべんなく体重がかかるように設計されている。深く窪んだヒールカップはしっかりとかかとを包み込み、つま先までをまっすぐに固定する。ふくらはぎの筋肉には余計な力がかからず、正しい姿勢を維持させる。
土踏まずの膨らみは歩行時のバランスをサポート。フットベットの淵は包み込むように高くなっていて、足全体を保護する。足指の付け根には起伏があり、足先の形にフィット。つま先は、指先が自由に動けるように余裕を持たせてある。
そして、インソールからアウトソール(靴底)までは4層構造になっている。
1層目のアウトソールには、柔軟性と弾力性、耐久性に優れるEVA混合の強化ゴムを使用。スリップ防止のため、裏側にはピーナッツを並べたような切れ込みが入っている。
2層目は、目の荒いジュード(麻)と目の詰まったジュード。この2種類で3層目のコルクを挟み込むことで、安定性と強度が増す。麻は通気性や吸汗性に優れている。
3層目は、天然ゴムを配合したビルケンシュトック社オリジナルのコルク。体重で沈み込み、履く人の足の形にフィットする。
さいごはスエードのライナー。やさしい肌触りで、はき心地は抜群。足裏の汗を十分に吸い取ってくれる。
おすすめは、ビルケンシュトック「チューリッヒ」
チューリッヒはビルケンサンダルの第2号モデルとして1966年に誕生。2016年で50周年を迎えた。特徴は足の甲を広く包むストラップと2つのバックル(留め金具)。その上品で洗練された姿から、多くのセレクトショップで取り扱われている。ファッション性の高いサンダルだ。
5本の指先とかかと、くるぶし以外はストラップで隠れているので、夏は素足で、それ以外の季節は靴下を合わせて、と通年で活躍できる。合わせる靴下は、ぶ厚めのものを選び、足元にボリューム感を持たせたい。薄い靴下ではオヤジ臭くなる。
よそ行きのスラックスに合わせても、太めのチノに合わせても、様になるチューリッヒ。休日の大人にはベストのサンダルだろう。
時代に埋もれず生き残ってきたビルケンシュトック「チューリッヒ」。誕生から50年が経った今、その魅力は衰えるどころか増しているように感じる。僕らもそんな風に歳をとっていきたいものだ。