もう夏にもかかわらず、ブーツを着用している理由
- 2018/06/08
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冬場に最適なブーツを発見、早速購入したところ
先日、立ち寄ったショップで良さげなブーツを見つけました。
ブランドストーン(Blundstone)社「510」、店員さんの話によるとブランドストーン社はオーストラリアの老舗のブーツメーカー。
サイドゴアになっており着脱が楽な点。オイルドレザーが使用されているので耐水性が高そうな点。ちょっとゴツい見た目ながら軽量な点。
犬助が居住している地域は雪が降る。
冬場はブーツが主役となってきますので、ブランドストーンのブーツが持つ機能性は申し分がないと判断。試着してみたところ、履き心地も上々ですから早速購入して帰宅しました。
新しいものはいくつになってもうれしいもの。
お気に入りになりそうなアイテムならばなおさらです。
姿見の前でブランドストーンを履いて、一人悦に入っていると「何? この暑いシーズンに長靴買ったの?」と、なんとも無粋な一言が、犬助の上機嫌さに水を差す!!……妻でした。
うーん、確かにゴム長靴にしか見えない
いったん指摘されてしまうと犬助本人が見ても、新しいブーツが長靴にしか見えなくなってくるのが不思議なところ。何がブランドストーンのブーツをゴム長靴に見せるのか? という原因を分析してみたところ以下のとおりとなりました。
・丈が長めのパンツを着用していたので、サイドゴア部が隠れつま先しか見えなかった。
・オイルドレザーのブラックという選択=つや消しの黒が、まさに長靴ライクである。
まずはパンツのすそをロールアップして、つま先だけという問題点を解決しました。
しかし、問題はキズひとつない新品の、長靴ライクなオイルドレザーの質感。
これをどうする? 犬助はしばし熟考するはめになってしまいました。
ダメージやビンテージをありがたがる風潮が悪い?!
ダメージデニム、ビンテージレザー。
新品にもかかわらず、使用感があるテイストを加工で与えて「味」とするアイテムをよく見かけるようになりました。
きっかけは90年代に巻き起こったヴィンテージデニムのブーム。
「501XX・赤耳・ビッグE」とか、呪文としか思えない言葉を多くの若者が口にして、古いジーンズを大枚はたいて買い求めていた時代が、現在の風潮のベースにあるのでしょう。
その後、ひざが破れたジーンズを着用した連中が演奏するグランジのムーブメントが起こると、ダメージデニムが一躍脚光をあびることに。有名ブランドまでも、あらかじめ穴が開いていたり、すそがほつれたコレクションを発表するにいたりするころを経て、ダメージデニム、ヴィンテージレザーを普通に見かける時代になりました。
そのころからでしょうか? 新品=かっこ悪いという風潮が広まったのは。
近年ではLVMH傘下のハイブランド・ベルルッティ(Berluti)が、使い込んだテイストをあらかじめ持つビンテージレザーなるジャンルを開拓。
「新しいブーツはなんだかカッコ悪い、ゴム長靴みたいだし」という妻の感覚も、近年の風潮を反映したものだと思っています。
ならば「履きこむ」一択なのです!!
最近では「靴磨き専門店」というものがあり、1万円程度の料金で極上の状態に靴を仕上げてくれるという職人さんもいるとか。たとえば、つま先とそれ以外で使用するクリームを使い分けビンテージレザー風に仕上げてくれたりもするらしいのですが、それが似合うのはドレスシューズのジャンルだけでしょう。
ブランドストーンは所詮ワークブーツ、ビンテージが似合うものでは決してない。ゴム長靴といわれないためにも、単に使い込んだ風合いがほしいのです。
ならば、一回洗剤で洗うか? などとも考えましたが、それでは使われているオイルドレザーの機能性がダメになりそう。
ということで「履きこむ」という結論に達しました。
暑い季節にもかかわらずゴム長靴を履いているばかりか、つま先でジャンプしていたりするオヤジを見かけたら、それは恐らく犬助です。遠くから、あたたかく見守ってくれればと思います。
そして、ダメージとかビンテージとかをもてはやす今の風潮をどうなのか? と、思ったりする……ゴム長靴みたいでもいいじゃん!! とはいえ、ブランドストーンは機能性から見ると文句がつけようがないぐらい優れたブーツであることを最後にもう一度、強調しておきたいと思います。