使い捨てプラカップで飲むと罰金?韓国のプラゴミ事情が深刻過ぎる…

  • 2018/09/01
  • ビジネス
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  • 沖倉 毅
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‘唐突だが喫茶店やファーストフード、カフェで、コーヒーやフラペチーノ、紅茶を飲む時、貴方は、マイタンブラーを持ち込むだろうか、それとも使い捨てカップだろうか。

私は、割引して貰える所ならば、タンブラー派で、それ以外の所なら、なるべくグラスやマグカップで出してもらう。
さすがにファーストフード店ではそういうわけにいかないので、参ってしまうが。

だが韓国では、今年8月から、飲み物の使い捨て容器提供が原則禁止となり、もしも提供した場合、罰金刑となってしまうのだ。

使い捨ては増え、リサイクルが進まない韓国

だが実際には法制定後も、仕方なく使い捨てカップを使用している店は後を絶たない。
スターバックスやマクドナルドやイケアが、使い捨てプラスチック廃止に乗り出す中、国民の反対を押し切って、法の強制執行に挑んだ理由とは、どこにあるのだろうか。

 

使い捨ては増え、リサイクルが進まない韓国

猛暑の事を韓国では『爆炎(パクヨム)』という。
気温が体温超えになると韓国では『爆炎注意報』が出るが、街中では、ペットボトルや使い捨てカップを手にした人々を多く見かける様になる。

観光地の一つ、済州島も、ここ10年で大手フランチャイズカフェが林立する様になり、オヤジのオヤジの時代の様に『お安くゴルフに行ける所』から一線を画す観光地となった。

使い捨ては増え、リサイクルが進まない韓国

その弊害として、カフェのテイクアウト用のプラカップが山の様に捨てられているというのだ。
民間リサイクル業者によると、ゴミ箱はきちんと設置されているにも関わらず、ゴミを浜辺に放ってそのままの、中国人やフィリピン人が後を絶たないのだという。

環境部(日本で言う所の環境庁)これらのゴミはゴミの2割を占める上、国内のリサイクル率は6%。
国際平均14%の半分以下という事で、韓国はプラゴミを製造しながら、リサイクルが出来ない国として矢面に立たされている。

環境部は、この事態を受け、今年5月24日『使い捨てを減らす自発的協約』を各小売店、大手フランチャイズと提携。
コンビニチェーン『CU』と『セブンイレブン』は、ロゴを印刷しない無地のカップを使い、レジ袋は紙袋を使う事で合意。

使い捨ては増え、リサイクルが進まない韓国

スターバックス、コーヒービーン、ヘーリーズコーヒー、マクドナルド、KFCなど大手フランチャイズはタンブラーやマグカップ持ち込みを遅ればせながら推奨、割りびきをはじめた。

もしも使い捨てカップで提供した場合、違反として5万ウォン(4500円)から200万ウォン(20万円)支払わなくてはいけないという。

この法案、韓国人から猛反発を喰らっている、何故だろうか。

 

法律にブチきれる韓国人

この法案、韓国人の店主の多くは『趣旨には共感できるが、お客を待たせるわけにいかないので、実行に移せない』と思っているようだ。
特にオフィス街に店を構える個人経営のカフェだと、問題は深刻である。

法律にブチきれる韓国人

お客さんに『早く出してほしいから、使い捨てでお願い!』と押し切られた時には、従わざるを得ないというのが、韓国の事情らしい。

これが日本で施行されたとすれば、どうなるだろう。
『昭和の時代に逆戻りしただけだよ』と皆が妙に納得して、終わるだけだろう。

法律にブチきれる韓国人

同じ店に頻繁に通う人であれば店に『置きマグ』をする人も出てくるかもしれない。
私自身、10年前、オフィス街のタリーズに通っていたが、その店は店長の計らいで、週3日以上通うお客さんには、『ネーム入り置きマグ』をしてくれた。
そのおかげで、重いタンブラーを持ち歩く必要がなかった。

だが韓国ではお国柄が違う様で、使い捨てカップで提供して貰えないと知ると烈火のごとく怒るのである。
客の中には『店のマグやグラスだと洗ってあるかどうかも判らない』と言い出すのだ。

法律にブチきれる韓国人

一部の韓国人が法案に理解を示しているだけだが、大半は使い捨てに慣れきっている為か、怒っているという。

韓国の問題は決して、ひとごとではない。
韓国の場合は、今までゴミを輸出していた中国が、ゴミを引き取らなくなった事とリサイクル率の低さで、今回の一件が表面化したが、明日は我が身なのだ。

日本のカフェでも、近い将来、置きマグもしくはタンブラーになる日は近いかもしれない。

この記事の作者

沖倉 毅
沖倉 毅
ビジネスと国際関連をメインに執筆しています沖倉です。 転職経験と語学力を生かし、語学教師とフリーライターをしています。 趣味は定期的に記録会に出る水泳、3000本以上お蔵入り字幕なしも観た映画、ガラクタも集める時計、万年筆、車、ガーデニング、筋トレです。 どうすれば永遠の男前になれるかをテーマに、取材は匿名を条件に記事執筆に勤しみます。
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