台湾の軍事力は?中国との関係や軍事力の差はどれくらい?

  • 2018/02/23
  • ビジネス
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  • 松村 昴
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台湾に注目

日本にとって、台湾は特別ではないでしょうか。親日であり、東日本大震災の際には台湾全土から総額200億円にも上る義援金が送られたとされているのです。それだけに、日本も台湾を好意的に見ているのではないでしょうか。しかし、そんな台湾について知らないことが多いと思います。軍事力や中国との関係はどうなのか、そして将来的に台湾はどうなっていくのか気になるのではないでしょうか。そこで今回は、台湾について紹介していきたいと思います。

台湾に注目

 

そもそも、台湾って国?地域

台湾と聞くと、国・地域のどちらなのかわからない人もいると思います。台湾という国だと主張する人や中国の一部であり、一地域であると主張する人もいるのです。これは中国での争いが原因となっています。太平洋戦争後、中国では蔣介石率いる国民党と毛沢東率いる中国共産党が戦います。その結果、中国共産党が勝ち、中華人民共和国を成立させました。これに対し、負けた国民党は台湾に移ったのです。そして、国民党は中華民国と名乗りました。そのため、台湾は国なのかそれとも中国の一部なのかと言われてしまうのです。

 

台湾の軍事力は?

台湾の人口は約2355万人ほどとなっています。そんな台湾ですが、軍事力は高く評価されています。アメリカの軍事力評価機関である「Global Firepower」が発表した、世界軍事力ランキング(2017年)でも第19位にランクインしています。また、日本の外務省も以下のデータを紹介しています。

“(1)予算:3,200億台湾ドル(98.2億米ドル)
(2)総員:約21.5万人(予備役 165.7万人)
陸軍:13.0万人(主力戦車565両,軽戦車625両)
海軍:4万人(海兵隊1万人を含む)駆逐艦・フリゲート艦26隻,潜水艦4隻
空軍:4.5万人,作戦機約493機(主力戦闘機,F-16A/B,F-5E/F)″

引用:台湾基礎データ|外務省

このように、台湾は陸海空軍が揃っており、軍事力は世界的にも高く評価されているのです。これは、中国が大きく関係しています。中国の脅威があるので、高い軍事力が必要になっているのです。

台湾の軍事力は?

台湾と中国の関係性

それでも、台湾と中国の関係は徐々に変化してきています。2015年には、台湾の馬英九総統と習近平国家主席による首脳会談が実現しています。実は、これは台湾と中国が分裂して初めてとなる首脳会談です。この会談では「一つの中国」について再確認を行ったとされており、閣僚級ホットライン設置などについて合意をしています。このように、徐々にですが台湾と中国の関係が良くなっているとみることができるのです。

 

台湾と中国の軍事力の差は?

そんな台湾と中国の軍事力の差ですが、大きく違います。事実、先ほど紹介した軍事力評価機関「Global Firepower」のランキングで、中国は第3位にランクインしています。アメリカ・ロシアに次いでのランクインであり、高い軍事力を誇っているのです。そのため、台湾と中国の軍事力を比べると、台湾が大きく見劣りしてしまいます。また、経済的でも圧倒的に中国の方が上を行きます。多くの面で台湾は、中国に差を付けられていると言えるでしょう。

台湾と中国の軍事力の差は?

 

今後の台湾の展望について

ここまで台湾について解説してきましたが、台湾の今後の予想できる展望について紹介していきましょう。今後は、台湾はどんどん厳しい状況となっていくと予想されています。なぜなら、あくまで中国は「一つの中国」という認識を崩すつもりはありません。そして、2015年の首脳会談でも「一つの中国」について再確認しています。そのため、中国は貪欲に台湾を手中に収めようとすることを予想することができるのです。もちろん、軍事手に戦争を仕掛けるなどは行わないでしょう。しかし、経済面など各面から実質的に中国が台湾を支配するようになるのではないでしょうか。台湾と中国の問題は、東アジアにとってはポイントであり日本がどう振る舞っていくのか注目だろう。

この記事の作者

松村 昴
松村 昴
大学生時代からギャンブルを愛するフリーライター。 競艇・競馬・カジノがとくに大好き。 現在は全国24競艇場を旅しながら記事を執筆中。 趣味はアウトドアでキャンプやサイクリングで気分転換。
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