人材輩出工場P&Gと、政財界秘書に見る、どこでも通じる人材とは?
- 2018/04/14
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上司の鶴に一声で、部下が渋々ついてくる、もしくは上司とその取り巻きだけが意見決定権を持っている。
この様な日本の内向きかつ悪い意味で保守的な職場の風潮を、オヤジ化した上司たちは『内輪』『部活みたい』と喜び、ぬるま湯から脱却しようともしない。
人生100年時代と言われている中、一生涯どこでも必要とされる人材になりたければ、この様な考えは捨てるべきだ。
世界を股にかけるグローバル企業や、歴史を動かした政治家の右腕たち曰く、『内輪、部活のようなヌルさ』な考えでビジネスを行う事はあり得ないという。
貴方の会社、部署は大丈夫だろうか。
1人でも反対意見が出れば却下されるグローバル企業
オヤジも子供も知っているグローバル企業の1つに、P&Gがある。
20以上のブランドを傘下に持ち、世界70か国に事業を展開。
売上高は10億ドル(1000億円)に上り、米経済紙『フォーチューン』で、社員の能力がトップと評された事から、『人材輩出工場』という異名もとる。532344192
この会社の特徴は、極論上司が部下に、『オレはこの仕事(プロジェクト)をやりたいから、オレに同意してくれる熱意ある人だけ参加してほしい。』
という傲慢なマネなしない。
上司と上司の取り巻きだけで仕事内容やスケジュールが決まるという事はない。
参加メンバー全員の承諾を得られなければプロジェクトは却下されてしまうのだ。
その為、P&Gでは、プロジェクトを成功させる為、他人に無理なく了解をえる、実行して貰う為のセミナーや実務訓練を度々行っている。
アカの他人に、自分が望んでいる事をやって貰うのは難しい。
自分がやりたくない事は極力やらず、自分がして欲しい事は率直に、おねだりする厚かましいオヤジなら毎日の様にみている。
彼らに共通するのは、扱いやすい人々と仕事をし、やりにくい取引先や部下を切ってきた事だ。
人間的成長の機会を起こったった結果、その業界を干された何の価値もない人間となっている。
では、P&Gが理想とする人材全ての条件を満たしているのは、どんなタイプだろうか。
有能な政治家は既に実行している
プロジェクトや企画で同意を求める場合、一番やりにくい相手を攻略する必要がある。
自分の腹心の様な部下を使って説得したり、ありもしない噂をたてると、『聞きたい事があるなら直接聞きにくればどうですか。』と逆ギレされ二度と口をきいて貰えないだろう。
そこで一番やりにくい相手を攻略する時には、以下の点に気を付ける事だ。
1:取り上げるべき課題を見つけ、具現化、視覚化する
2:課題や報告書は、A4の紙一枚にまとめる
3:伝える時の主語は、I(私)でなく、W(私たち)、意見の相違が感じられる場合は、You(貴方)
他人に自分の希望通りに事をやって貰おうとするとき、自分主体で話す人は多い。
そうでなくても、自分が思っている事は、相手も同じ思いという自惚れをもつ人も居る。
それが相手の逆鱗にふれるのだ。まわりは貴方の召使でもコピーマシンでもない。
1~3の項目に常に気を使っていた歴史上の人物は、田中角栄の秘書・早坂茂三と、JFK時代の国防長官ロバート・マクマナラだった。
彼らは総理(大統領)に、必要事項を伝えるのは移動中の僅かな時間に限られていた。
その間に、国の命運を左右する重要な案件を手渡していたのだ。彼らが気を付けていたのは以下の通り。
1:相手が何を知りたがっているか
2:国民、官僚との意見の合意点はあるのか
3:これらを紙一枚、大きな文字、10行以内に纏める
歴史に残る政治家や起業家は、常に相手の立場にたって物事を伝える心構えを忘れなかった。
では筆者が思う、これらの対局にある、どうしようもない人たちとは、どういうものか?
部活社畜型人生を送る上司は無能
筆者から見て、どうしようもなく無能だと思う人間は、取引先や顧客の時間を無駄食いするタイプだ。
P&Gにしても、先ほどあげた政治家の例にしても、自分だけでなく相手にも時間に限りがあると考え、
お互いがwin-winになるように、スケジュール調整をしている。
無能なタイプは、自分の予定は勝手に都合のいいように変えて、合理的に時間を使う取引先を食い物にする輩だ。
筆者は合理的に時間を使いたいタイプなので、この手の無能な人間に振り回されると腹がたつ。
何故彼らが無能なのか分析してみた所、自分の言いなりになる部下や、いつでも時間のあいている暇な取引先ばかりを相手にしているからだった。
しかもこの様な人間に限って『自分の仕事仲間は内輪の部活の様で楽しい』とのたまうのだ。P&Gと真逆である。
何度も言うようだが、同じ業界に勤めあげた後に年金を貰って人生を無事終えられる人生はもうないのだ。
内輪で楽しいという社畜型人生を送ってるオヤジには、未来はないだろう。