熱が出た!咳が出た!会社をやすむか?さあ困った?オヤジを悩ます発熱37度ライン
- 2018/02/20
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37度なんて熱じゃない
我々オヤジ世代がまだ若かりし頃、こういう上の年齢の方々が大半だったような気がします。中には風邪なんて病気じゃない、という剛の者もいたりして、当然、そういった先輩、上司にサラリーマンとしての立ち居振る舞いを教わってきた我々にも、その考え方はしっかりと引き継がれているわけです。
筆者などは熱に極端に弱い体質(というより、先に『熱がある=病気だ』という気持ちに負けてしまう)、なので37度でも会社を休んでしまう、同世代の方々から見たら、とんでもない根性なし、なわけですが、それでも37度くらいの熱で会社を休む時は、引け目を感じますし、休むべきかどうか少し迷ったりするものです。まあ、何やかやと言っても結局休むのですが……。
他の人はどうなのだろう。
ここに、ある製薬会社が「熱が出た時にあなたはどうしますか」との設問に対する様々な年代の皆さんのアンケート結果があります。インフルエンザ大流行のこの季節、大変結果が気になるアンケートですので、以下に少しご紹介します。
風邪(インフルエンザを除く)で仕事を休むことに対する考え方(回答人数4603人)
・風邪で仕事は休みづらい、休めないと考えている:31.7%
・どちらかと言えば、風邪で仕事は休みづらい、休めないと考えている:29.5%
・どちらかと言えば、風邪で仕事は休むべきと考えている:23.5%
・風邪で仕事は休むべきと考えている:15.3%
予想通りというか、驚いたというべきか、風邪で休むことを肯定的に捉えている人は全体の40%に満たず、60%超の方が風邪で仕事なんて休めるか!と考えていらっしゃるようです。
では、果たしてこのような考え方は、筆者が最初に書いた通り、我々オヤジ世代独特のものなのでしょうか。以下に、このようなアンケートがあります。
役職別「休む」「休まない」の比率
一般社員
休む:53% 休まない:47%
主任・係長
休む:51% 休まない:49%
課長・次長
休む:46% 休まない:54%
部長
休む:33% 休まない:67%
経営者
休む:49% 休まない:51%
部長クラスのいびつさ
いかがでしょうか?部長クラスの回答が他の階層の回答に比べて非常にいびつな事がお分かりになりませんでしょうか。一般的に部長に昇進するのが40代後半、部長職の平均年齢が50代前半と言われていますので、まさにこちらのページを読んでいらっしゃる皆さんがずばりと当てはまるところなのではないでしょうか?
この原因は何なのでしょうか?役職に対する責任感?(いわゆる休めない、おれがいなくては何も決まらない、部下、上司に迷惑がかかる)なのでしょうか。そういった面もあるでしょうが、それならば経営者クラスの回答が、部長以外の他の階層と非常に近しい事の説明がつかないですね。
ここからは筆者の想像ですが、同じ内容のアンケートが今から二十年前に採られていたらほとんどの階層が今の部長のような回答結果になったのではないか、と推測できます。
ひょっとしたら、風邪で会社を休めない、という姿勢は我々の世代だけなのかもしれません。朝、体調が悪いな、と思って体温計が37度台を示していたとき、もう迷う必要はないのかもしれません。本音ベースでは我々だって熱があれば休みたいですよね。
あれ?体調が悪いな、と思ったらもう無理するのは止めましょう。自分が休んでも業務の流れが止まらない仕組みを作る事こそが我々の仕事でもあるわけですし……。
そう考えたら休むことに対する罪悪感がほんの少しだけ減ったりしませんか?まあ、だんだん無理がきかない身体にもなっているわけですし、ね。
以上、参考にしていただけましたら幸いです。