26年ぶり高値日経平均この先は雲ひとつない青天井か

  • 2018/10/03
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  • のりき 夢丸
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バブル崩壊後の高値って言い方がちょっと不思議

バブル崩壊後の高値って言い方がちょっと不思議
暑かった夏場は人間と一緒でバテ気味だった直近の日経平均は涼しくなってから2万4千円を超え、いよいよ26年ぶりの高値水準にあるとか。

とはいっても相場はさほど過熱感が見られるわけではなく、またここが何か別のメモリアルな数字というわけでもない。

ニュースでは盛んに「バブル後の高値」というフレーズが使われているが、そもそもバブルが崩壊した後の高値自体には特段の意味はなく、その後続く20年にわたる下落相場が「どこで下げ止まり、再びどこまで落ちていったか」を見た下向きの階段図にすぎない。

もっとも今の段階を「バブルの6割方復活」とか「実力から見れば8割回復してもいい」とか表現するマスコミもあるが、しょせんバブルがもう1度来るとはやし立てる輩と何ら変わりない下世話な記事で、本稿と似たり寄ったりの眉唾ものである。

 

超長期チャートで見る景色はまた別物

超長期チャートで見る景色はまた別物
バブルを振り返るのはそのくらいにして、ここでは「暗黒の20年相場」全体を見るため、日経平均の超長期チャートに注目してみたい。

89年12月29日のバブル最高値38915円87銭→09年3月10日のリーマン最安値7054円98銭→直近の2万4千円に至るまで、日経平均には3つの大きなポイントがあった。

▼その1 20年間ずっと頭を押さえられていた抵抗線
今回話題となっている26年前の高値から、96年、00年、07年あたりに記録した高値を結ぶと、なだらかな右下がりの直線が描かれる。
これがいわゆる「越すに越されぬ大井川」ではなく、日経平均の過去最大の敵・上値抵抗線であり、高値がこれを超えてこないうちは、相場の話をしても仕方のない時代だった。

▼その2 何があっても日本は8千円で踏みとどまった
その後銀行、証券がつぶれ、リーマンが消え、大震災が起きても日本市場は8千円で三度踏みとどまった。
当時はその三つの地獄をそれぞれ合わせて「二番底」と表現したものだが、こんなに固い岩盤があるチャートも珍しく、たとえ日本が未来に何があっても8千円なら投資家全体が即買わなければならない本当の底値である。

▼その3 本当の買い場は2014年頃すでに通過している
相場の買い時にはさまざまなタイミングがあるが、リーマンショックや大震災のような真っ暗闇で買う度胸がなかったとすれば、その1で紹介した長期の上値抵抗線をブレイクした2014年あたりはとりあえず打診買いするチャンスだった。

 

長期で見ればのぼせることも狼狽することもない

長期で見ればのぼせることも狼狽することもない
さてこれを踏まえて日経平均のこの先を占うと、

▼今は大震災安値から始まった上昇相場の途中
積年の恨み・上値抵抗線をブレイクしたということは、まだちょっと先がある面白い相場ということ。
実はすでにバブル最高値からリーマン最安値までの下落の「半値戻し」は達成している。
半値戻しは全値戻しというが、バブルにもう1度近づくというよりは、この半値2万3千円近辺は意味がある水準だと覚えておこう。

▼15年2万円近辺高値までが第1波、16年に一度安値1万6千円をつけたあたりが第2波、今は上昇第3波か
大きな上昇相場は(後で振り返ると)3波か5波の波動で表されることが多い。
現在進行中の3波目は5つの中でも「長く大きな波動」になると言われ、相場で一番美味しい部分にあたる。

ちなみに最後の5波目はいわゆる「チキンレース」で、上昇すさまじく腰が引けて降りた人から順に終了という相場だが、最後の最後にババを引く運命にあたった人は人生が終わる規模の損害を被る一種の「余興」である。

▼次の節目は26700円
実際この2万4千円近辺を越えてくると、あまりフシらしいフシはないと言った方が早い。
日足チャートを見る方は「そろそろ24500円あたりで一服か」と思うだろうが、そういう上下数%の話をしないでおくと、半値戻し戻しの次、61.8%戻しがいちおう26700円あたりになる。

オジサンの予想はこれが3波目の達成水準で、時期は五輪開催半年前あたりの20年初め(19年年末かも)。
なぜそこでいったん腰折れするかといえば、世界情勢より、日本国内の政治が混迷の時期を迎えるから。
ポスト安倍の話である。

安倍さんのあと2人くらいは自民党が大コケして、その次に混迷から現れる指導者次第で最後の5波動目が発動するのでないだろうか。

あ、それでも下値は1万6千円を下らないと見てますよ。
2万円を切ったら買い準備開始といきましょう。

この記事の作者

のりき 夢丸
のりき 夢丸
馬と日本酒と時代劇をこよなく愛するフリーライター。 モットーは「人の行く裏に道あり花の山」。 最近はドローンに興味津々の毎日。 競馬血統ブログ「ほぼ毎週競馬ナビ」にて執筆中。
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