ビットコインに乗っかる前に、もう一度考えたいこと
- 2017/08/01
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加熱しているという報道ばかり先走っています
市場規模が4兆円までふくらんだとか、そのお陰で取引の処理に時間がかかっているとか。
その処理能力を高めるために新しい仕組みをつくろうとしている勢力と、今のままの仕組みで押し切ろうとしている勢力で対立しているとか。またぞろビットコインを中心とした仮想通貨界隈がにぎやかになってきました。
ところで、仮想通貨って何でしょうか? 理解している方はいらっしゃいますか?
実は犬助、全く理解しておりません。
そこで、ちょっと調べてみることにしました。
仮想通貨には、発行主体がない
「ビットコインシステムはピア・トゥー・ピア型のネットワークにより運営され、トランザクション(ビットコインの取引)は仲介者なしでユーザ間で直接に行われる」……これはウィキペディアからの引用です。
これによるとネットワークにより発行されるビットコインには、発行主体がありません。
例えば日本円のお札ならば、発行しているのは日本銀行。
日本銀行が1万円の価値があると保証しているから、現在1万円が普通に流通しているのです。
日本銀行ならば信用できる、そのように考えている人がほとんどだから日本円は世界中の通貨の中でも、最も安全な部類のものとして世界中で流通中であります。
日本国よりも強固な土台に寄る仮想通貨
一方で、ビットコインには発行主体がない。ネットワークでつながっているビットコインを所有している人たちが、価値があると信じているから価値があるとされているのです。
……何だかもやもやしてきましたね。ならば、何らかの理由でネットワーク自体がダウンしたらどうなるのか? ビットコインは価値がなくなってしまうのではないか。
ところが、ここからがビットコインを始めとする仮想通貨の強み。
どこかのサーバで一括管理されているわけではありませんから、ネットワーク自体がダウンするということ自体がありえないのです。
日本という国ならば、とんでもないことが起こり国事態が消滅してしまうことが起こりえるかもしれません。すると日本円はいうまでもなく紙切れに成り下がります。
ところが、ビットコインなどの仮想通貨は発行主体がない上にネットワークで運営している以上、消滅するということがない。ある意味、日本円よりも安全といえるシステムに裏付けられているのです。
国の事情で相場は左右されないという健全性
では、例えばビットコインの価値は何により裏付けられているのか? それは数多くある取引所で、日本円など現実通貨と交換されることにより価値が裏付けられています。
今の市場価格では売りたくないという人が多ければ価値は上昇しますし、逆ならば価値は下降する。
政情不安だとか為替介入とかで価値が上下するという現実通貨と比較しても、ビットコインに価値があると信じている人の気持ちという、非常に健全な仕組みで価値が決まってくるのです。
物の価値とは何ぞやという基本的なことに立ち返る
ビットコインという単なるデータの偽造対策はどうするの? とか、新たなビットコインはどうやって発行されるの? とか様々な疑問が起こってくるでしょう。ちなみに前者はブロックチェーン、後者はマイニングという、それぞれ非常に興味深い仕組みによっておこなわれているのですが、まあ文字で語りだすと延々と続く上に、犬助もまともに理解しているとはいい難いので割愛いたします。
ただ、仮想通貨を考えることで、物の価値とは何かを改めて考え直すきっかけにはなるのではないかという。
「仮想通貨のビッグウェーブに乗らなくては!!」そんなふうに思っている人を止めたりはしませんが、もう一度基本的なことを考え直す必要があるのでは?
本当に、ビットコインなどの仮想通貨に価値があると思いますか?