美容皮膚科医が解説する、男性のシミの種類と治療法
- 2019/09/15
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「だんだんシミが気になってきたな」と思う方は多いのではないでしょうか?
シミを薄くするために、「市販の化粧品でなんとかならないかな」と頑張っている方もいるかもしれないですね。残念なことに、世の中にはシミは市販の化粧品では対応できないものが、ほとんどです。
美容皮膚科医としては、男性こそ積極的にシミ治療を受けていただきたいです。なぜなら、男性に多いシミは女性よりも低リスクで、治療の効果をすぐ感じるタイプが多いからです。
では実際に、どのようなタイプのシミが男性にできやすいのか、お話ししていきます。
1.男性に多いシミの種類とは
一般的にはシミは日光黒子、ソバカス、肝斑、後天性メラノサートーシス、炎症後色素沈着の5種類に分けられます。
男性の場合は、肝斑と後天性メラノサイトーシスはできにくいため、日光黒子、ソバカス、炎症後色素沈着がほとんどです。治療に難渋することがある肝斑と後天性メラノサイトーシスができにくいため、女性に比べるとかなり治療がしやすいのです。
また本当はイボだけどシミに見えやすい脂漏性角化症も多いので、そちらに関しても解説していきます。
【日光黒子(老人性色素斑)】
・特徴:紫外線を浴びることによりできるシミで、いわゆるみなさんがイメージしているシミに1番近いです。30歳以降からでき、40歳を超えるとほぼ全ての人の顔にあると言われています。大きさも色も形もさまざまで、境界線がはっきりとしており、表面が盛り上がっていることもあります。
・治療方法:メラニンに反応するQスイッチレーザーやピコ秒レーザーにより治療します。「シミ取りレーザーレーザー」というとこのレーザーを思い浮かべる方も多いでしょう。
レーザーを当てた後は、10日〜2週間カサブタができテープ保護をしなければならないので、ダウンタイムありの治療になります。ダウンタイムが取れない場合は、フォトフェイシャルを選択することもありますが、レーザーより効果は劣ります。
【炎症後色素沈着】
・特徴:なんらかの炎症が起きた後に、その場所にできるシミです。原因はヤケド、ニキビ、怪我などさまざまです。色や見た目も、何が原因でできたかにより違って見えます。
・治療方法:半年ほど放っておくと、自然に良くなってくることも多いです。ダウンタイムのあるような強い刺激を与えると、また炎症が起きさらにシミが濃くなるため、ダウンタイムのある即効性のある治療はありません。
これ以上の炎症を起こさないこと、紫外線を避けることが治療のベースです。ハイドロキノンやトレチノインという塗り薬で治療することもあります。
その他にケミカルピーリングやフォトフェイシャルを行うこともあります。
【ソバカス】
・特徴:遺伝的な要素が大きく、小学生の頃からできる、2−3mmの大きさの両頬や鼻を中心に多発する丸いシミです。ソバカスのイメージはみなさん湧きやすいと思います。紫外線を浴びることで、明らかに悪化することが特徴です。
・治療方法:たくさんあることが多いため、フォトフェイシャルでまず治療することが一般的です。
Qスイッチレーザーやピコレーザーもとても有効なので、数が少ない場合はこれらの治療を行うこともあります。治療しても紫外線によりぶり返すことも多いため、紫外線対策もとても大切です。
番外編:【脂漏性角化症】
・特徴:正確にいうとシミではなくイボなのですが、男性の患者さんはよくシミだと思って来院されます。よく見ると表面が少し盛り上がっているのが特徴で、大きさも様々です。日光が当たる場所のどこにでもできます。
・治療方法:炭酸ガスレーザーというホクロを取る機械を使って、表面を削ることで治療します。治療後は10日程キズパワーパッドで保護しなければならないので、ダウンタイムがあります。
また液体窒素を用いて治療するクリニックもあります。
日光黒子、炎症後色素沈着、ソバカスとは違い、脂漏性角化症はイボのため制約は色々ありますが保険診療で治療できることもあります。
注意点としては頻度としては低いですが、脂漏性角化症のように見えて悪性腫瘍だったということもあるので、信頼できるクリニックを受診しましょう。
2.美容皮膚科医が男性におススメするシミ治療
【Qスイッチレーザー/ピコ秒レーザーによるシミとり】
男性の日光黒子には、非常におすすめです。
女性には肝斑というレーザーにより悪化するタイプのシミがあるので、治療に悩むこともあるのですが、男性で肝斑は稀なのでとても治療しやすいです。
・治療の流れ
医師により、シミがレーザー治療が可能なものか診察
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レーザーをシミの部分に当てる。痛みも麻酔が必要ないほどで、数分で終わります。
↓
軟膏を塗りテープで保護
・治療後の経過
レーザーを照射した部分は、シミのメラニンが浮き上がりカサブタになります。
カサブタは10日から2週間程で自然に剥がれ落ちるので、それまで軟膏とテープ保護を24時間しましょう。
カサブタが取れると、皮膚は薄いピンク色のになっておりシミが薄くなっているのが確認できます。その部分は紫外線に敏感になっているので、しっかり日焼け止めを使用しましょう。
・よくある質問
「シミが一旦薄くなったけど、濃くなってきた」
カサブタが取れた直後から、2週間程するとシミが濃くなってくることが半分以上の患者さんであります。これはレーザーを当てたことにより炎症が生じ、炎症後色素沈着というタイプのシミができたためです。
濃くなるといっても、レーザーを当てる前ほどは濃くなりませんし、半年程で自然と薄くなってきます。失敗ではなく、治療の経過の一つと考えましょう。炎症後色素沈着にはハイドロキノンを塗ると早く良くなるので、レーザー後にそちらを使用するクリニックも多いです。
「シミが薄くなったけど、残っている」
このレーザー治療で、70%以上シミが薄なることが大半です。1回で全くシミが無くなることは、残念ながらほぼ無いのです。しかし実際は、70%薄くなるだけでも印象はかなり変わります。
再度レーザーを照射することもありますが、間隔は半年ほど空けた方がいいです。
なぜなら、先程ふれたように炎症後色素沈着というシミに、強い治療(レーザー)を当てると悪化するからです。
【炭酸ガスレーザーによる脂漏性角化症の治療】
脂漏性角化症は特に老けて見えますが、治療によりとてもキレイになるので、ぜひ受けていただきたいです。
たまにですが、ぱっと見は脂漏性角化症でも、実は日光角化症という前がん病変や悪性腫瘍が混じっていることがあるので注意が必要です。ダーモスコピーという拡大鏡で診察したり、必要時は組織を一部取った方がいいので、保険診療と美容を両方行なっているクリニックに受診することをオススメします。
液体窒素により治療もできますが、炭酸ガスレーザーの方がキレイにとれるます。
・治療の流れ
医師により、悪性の可能性がないか診察。
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麻酔クリームか注射を使用
↓
炭酸ガスレーザーにより、脂漏性角化症を削り取る。麻酔をしているとほとんど痛くなく、数分で終わります。
↓
皮膚がえぐれている状態なので、キズパワーパッドのようなシールで保護
・治療後の経過
レーザーを当てた場所は、皮膚が薄くえぐられている状態になっています。
最近ではキズは湿った環境のほうが、キレイに治ると言われているので、キズパワーパッドを貼って経過を見ていきます。
はじめの頃は、キズパワーパッドが自分の浸出液によりぷっくりと膨れてくるのですが、皮が貼ってくるとぷっくりとしてこなくなります。約10日でそうなるので、それまでパッドをしっかり貼っておきましょう。
・よくある質問
「取りの残しがある」
一気に深く削ると、えぐれた跡が残ることもあるため、取り残りが生じることはどうしてもあります。2ー3回治療が必要となることもあります。治療の間隔は1ー3ヶ月空けます。
状態によっては、2回目以降はシミ取りレーザーを使用することもあります。
「クレーターのような跡がのこってしまった」
炭酸ガスレーザーの治療後に、皮膚にニキビ跡のようなクレーターが残ってしまったという話は聞いたことあるでしょう。
一気にたくさん削ってしまったり、キズパワーパッドがしっかり腫れていなかったり、適切な処置をしていても跡に残りやすい場所はあります。
しかし深いクレーターの跡になるのは、基本大きなホクロの除去です。そちらに比べると、脂漏性角化症は浅い層の治療になるので、跡に残ることはめずらしいです。
まとめ
上記のように、男性のシミはとても治療しやすく満足度の高いため、おすすめです。
市販の化粧品でシミを薄くすることは、医学的に無理があるり、お金と時間がもったいないです。
ぜひ医療機関を受診してみてください。ダウンタイムはありますが、多くのシミ取り治療を受けた患者さんが「こんなに手軽にキレイになるなら、もっと早くこればよかった」と言っています。
男がシミ取り治療を受けるなんて恥ずかしいという思いもあるかもしれないですが、実際に男性の患者さんはたくさんいるので、気楽にカウンセリングにいらしてくださいね。