オヤジダイエットのための糖質制限とトレーニングパフォーマンス
- 2017/08/28
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糖質制限ダイエットは確かに痩せる!しかし…
おなかぽっこりなオヤジが実施するダイエットとしては、糖質制限が最もスピーディーに結果を出せることはこれまでも説明してきた通りです(標準以下の体脂肪にするには脂質制限も必要になります)。
ただ、糖質制限ダイエットを厳しく行うと筋肉中のエネルギー源である筋グリコーゲンが枯渇してしまい、筋トレパフォーマンスが低下してしまうという難点があります。
そのため糖質制限ダイエットをやるか、それとも脂質をカットするカロリー制限ダイエットをやるかで迷う人も多いわけですね。
今回は、糖質制限ダイエットとトレーニングパフォーマンスの関係について解説すると共に、糖質制限と相性の良い運動方法についてもご紹介したいと思います。
糖質制限ダイエットは有酸素運動と相性良い
筋トレのような無酸素運動では体内の「解糖系」と呼ばれる作用により糖質が主なエネルギー源として使われますが、逆に有酸素運動では脂質がエネルギー源として使われます。そのため、糖質制限を行っていても、脂質をある程度摂取していれば有酸素運動のパフォーマンスはそれほど落とさなくても済むのです。
過去に自転車競技の選手たちを対象に行われた実験でも、糖質制限食を普通食と比較した場合、体脂肪は減少し競技成績も低下はしませんでした。ただ、最大瞬発力については残念ながら落ちてしまうという結果だったのです。
筋トレ効果には悪影響!
上記の実験結果からもわかる通り、筋肉をガンガンに増やしたい人がダイエットしようと考えた場合、糖質制限ダイエットはあまり向いているとは思えません。つまり筋トレ上級者以上については、減量期に始めから糖質制限を導入してしまうと筋肉が発達しないばかりか、扱う重量の低下により筋肉が減少しかねないのです。
そのため、コンテスト向けにビルダーやフィジーカーが調整する場合は、糖質制限はあくまでも最終段階にのみ、最後の切り札として導入されるケースが多いようです。
目指す体型や時期にとよって使い分けよう!
糖質制限ダイエットは現状の体型や目指すスタイル、伸ばしたい運動能力の方向性によって使い方を考慮する必要があります。
例えば現在相当体脂肪が多い人の場合は問答無用で糖質制限ダイエットを行うべきでしょう。一方で、ある程度絞れているけどコンテストレベルの仕上がりにまで持っていきたいという人はカロリー制限ダイエットをしばらくの間頑張るべきです。
また、筋力向上よりもマラソンや登山といった有酸素運動の機能向上を目指す人は現状の体脂肪量に関わらず糖質制限ダイエットが向いていますね。
ダイエットにはいろいろなやり方があり、どれも正解であって間違いではありません。ただ、実施者の現状や、望む方向性によって適しているやり方と、そうでないやり方があるというわけです。
世間の流行り廃りに振り回されることなく、自分に合った方法を論理的に考え正しいやり方を選択してくださいね。