ガチのバトルロイヤル女子ゴルフ対決番組から目が離せない

  • 2018/12/12
  • ライフスタイル・娯楽
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  • のりき 夢丸
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ただのキャピキャピお楽しみゴルフ番組じゃない!

ただのキャピキャピお楽しみゴルフ番組じゃない!
BS日テレの毎週金曜夜9時から放送されている「ゴルフ♡サバイバル」(ハート重要)という番組をご存じだろうか。

これは10人の女子ゴルファーが賞金100万円獲得を賭けて、10人同時のマッチプレーを行う前代未聞のゴルフ番組。
1ホールごとにスコアもしくはサドンデスで脱落者を決め、最後の最後に勝ち上がった選手ひとりが賞金を独り占めできる。

登場する女子プロ10人は毎回どの子もかわいらしい若手プロばかり。
…なのだが、実は彼女たち、ちょっと一筋縄ではいかないプロ選手たちでして…。

隣の子を陰で蹴散らしてでも、目の前の賞金100万円に燃えざるを得ない理由がありまして…。

 

ある意味オリの中のライオンどもに肉片を投げ入れた感が満載

番組は1か月(4回放送)を1クールとして、勝者を決めていく。
すでに今年12月で番組は9thステージを数え、何人かの女子プロは2回目の出場となる子もいる。

で、このゴルフ番組が視聴者にとって萌え萌え(燃え燃え?)になる本当の理由が2つある。

ひとつはルールが「10人同時スタートのマッチプレー方式」であること。
いかに本物のゴルフコースが広しといえども、プロが戦略を立てて
攻略するルートはホール内にそう何本もある訳じゃない。

ときにはフェアウェイ上でも球がぶつかるほど密集し(1ホール目のグリーン上はまさに戦場)、ライバルのクラブ選択を読み(ときには読み過ぎて)、一喜一憂するのが見ものなんである。

もうひとつ、この番組が異様な雰囲気で盛り上がる理由、それが

▼彼女たち10人は、本戦ツアーで全く稼げていない下位プロの集まり

という点だ。

その厳しさと言ったら生半可なものではなく、今年のツアー賞金ゼロなんてまだかわいい方で、中には生涯獲得賞金がゼロという強者!もいる。

スタート時点ではまだ笑っている彼女たちの目は、佳境を迎える後半戦になると集中してジッと一点を凝視するようになり、そして最後の1、2ホールでは目の中に星飛雄馬並みの炎が燃えさかるほどの情念をまとってカメラをにらむ(気がする)。

これが肉片の前のおあずけライオンでなくて、なんだというのか。

 

スポットライトを浴びる女子プロはほんの一握りという現実

出場する女子選手たちは、決して「ゴルフがド下手」なのではない。
番組では随時、選手ひとりひとりのプロフィールやここまでの獲得賞金、キャリアハイの実績などを紹介してくれる。

とくにその実績欄なんかは、見れば驚きの連続だ。
「高校○年生で日本女子オープン出場」
「○○ゴルフアカデミー出身」
「○○団体戦優勝」
「○年○○アマ大会3位」

ようするに彼女らは幼少時代から「ゴルフの天才少女」として名を馳せてきた子ばっかり。

でいながら、ツアーではいまだちょびっとしか賞金を稼いだことがない。だから恥を忍んでこの番組でひと山当てようと、背水の陣を敷いているのだ。

「でもそれって結局ゴルフが下手ってことでしょ?」

プロの世界だからそういう声にもあえて反論はしないが、今の彼女たちは幼少時代の栄光も顧みず、なんとか今の状況を打開したいともがいている最中。
そのためには「賞金こそが一番の良薬」ということもよくわかっている。

その若い健気な必死さ、貪欲さが、視聴者の胸を熱く焦がすのである。

 

ツアーって、どんなバケモノのたちの集まりなんだ?

女子ツアーの中には、「セクシークイーン」アン・シネ選手やキム・ハヌル選手などがグリーン上で大輪の花を咲かせ、ギャラリーたちをデレデレさせていることを、快く思わない一派がいることもわかっている。

ただ、彼女たちが最新ファッションに身を包み、プレー中はカメラ小僧を大挙引き連れ、プレー後も囲みインタビューをそつなくこなしながら、大会でもまあまあの成績を残していることは、やはりスゴいことなんだなと改めて思う。

自分のゴルフに専念したって、力が足りず、こうして泣いている子がたくさんいるのに、と。

この番組で賞金を手にした若手女子プロが、いつかツアーで優勝する日が来ることを期待しながら、オンナの真剣勝負をとくとご覧あれ!

この記事の作者

のりき 夢丸
のりき 夢丸
馬と日本酒と時代劇をこよなく愛するフリーライター。 モットーは「人の行く裏に道あり花の山」。 最近はドローンに興味津々の毎日。 競馬血統ブログ「ほぼ毎週競馬ナビ」にて執筆中。
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