ロンドンで流行り。休日の朝は「朝シャン」でとろとろ気分
- 2017/01/04
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休日の酒は旨い。その延長が「朝シャン」
休日、昼間から一杯やる。そのときの酒の旨さは、多くの人が実感しているでしょう。酒そのものはいつもと同じなのに、なぜ味が違うのか。いえいえ、酒の味が違うんじゃありません、飲む側の気分が違うから、別物のように旨く感じられるのです。
そういう休日酒の楽しみとして、欧米で古くから愛されてきた酒の飲み方があります。「朝シャン」です。
「朝シャン」=「朝のシャンパン」。ジェームズ・ボンドも好んだ
「朝シャン」と言っても、もちろん「朝のシャンプー」じゃありません。これはあくまでも酒の話。ま、もったいぶっても仕方ないのでタネを明かせば、つまりは「朝のシャンパン」。これをつづめて、日本の酒好きの人たちは「朝シャン」と呼ぶわけです。
欧米と言いましたが、厳密にいえば、「朝シャン」を好むのは英国、わけてもロンドンのビジネスマンたち。『007』シリーズのジェームズ・ボンドがこれを好んだのも、ロンドン流儀のあらわれじゃありませんか。
だらだらと過ごす休日の始まりを知らせる1杯
そのときの様子をざっと書き表せば、こんな感じでしょうか。
休日の朝は、目覚まし時計はなし。自然に目が覚めルまで、ぐずぐず寝ている。起きれば10時、寝ぼけまなこで新聞を取りに出る。再びベッドに入れば、「ああ、今日は何の予定もないぞ」と気づく。ここで再度ベッドを抜けだし、顔も洗わず、歯も磨かずにシャンパンをプシュッと開ける。そして、1杯。
これが、時間も何も気にしないでだらだらと過ごす休日の始まりを知らせる1杯です。
この1杯が、慌ただしいウィークデイの裏返し
来日50周年ということで今年FMでしきりに流れたビートルズの歌「A Day In The Life」は、こんなふうに歌われます。「朝目が覚め クシで寝ぐせを直して/台所で茶を一杯 時計を見たらもう遅刻/コートと帽子をひっつかんで バスにぎりぎりすべり込み」
おそらくはロンドンの住人でしょう、英国のビジネスマンのウィークデイの朝の情景ですね。時計を見てあたふたし、身支度もそこそこに家を出て走り、バスに駆けこむ。日本のビジネスマンと同じじゃありませんか。
そんな慌ただしいウィークデイの裏返しが、「朝シャン」なのです。
夜に飲むシャンパンを朝飲むからいい
それにしても、なぜ、そのとき飲む酒はシャンパンなのか。はっきりはわかりませんが、シャンパンはやはり夜の宴席の酒だからではないでしょうか。普段は夜でなければできないことを朝にやる。そこに、休日ならではの楽しさがあるんですね。
最近、再びロンドンで流行り始めたという「朝シャン」。休日の朝はこれでいきましょう。