リクエストやチャレンジで正確な判定になるのか?
- 2018/09/16
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審判は絶対ではないからチャレンジする
スポーツといえば審判。審判といえば絶対。などといっていたのは昔の話です。現在では、多くのスポーツで審判の判定に疑義があれば、ビデオ判定などでチェックできるシステムが導入されていることはご存知のとおり。
バレーボール、テニスなどでは「チャレンジ」と呼ばれています。また、プロ野球では「リクエスト」と呼んでいます。名前はともかく、それぞれで判定に用いる仕組みが違います。
たとえば、バレーボールではビデオ映像での判定です。日本代表試合のテレビ中継で見たことのあるオヤジも多いでしょうが、ごく普通のビデオ映像で局地的な部分のドアップが放映されています。チャレンジの対象となる試合やプレーは、あらかじめ決められているため、すべてに使えるわけではありません。
また、ビデオ判定不可能というケースも想定されています。
テニスの場合は、ホークアイという専用の審判補助システムを使用して判定しますが、ビデオ映像のようなものではなく、コンピュータグラフィックによる見やすいボールの落下位置が示されます。一種のアニメーションのような見た目ですね。これは、かなり正確な判定をしているなと思えるシステムです。
また、サッカーではゴールラインテクノロジーとして、複数のシステムを採用しています。こちらは、ゴールが決まると審判の腕時計型受信機に情報が伝達されるといったもので、テニスで使用されているホークアイもシステムのひとつに採用されています。
精度に大きな違いがある
こうしたチャレンジシステムやリクエストシステムによって、間違いのない判定が下されるのかという点が大きな関心事です。
結論からいえば、必ずしもそうとはいえないとなります。まず、ビデオ判定システムの場合は、ビデオにはプレーの様子が映っているに過ぎません。それを人間が目で見て、当たっているとか入っているとか判断するわけです。
もちろん、ビデオ判定を使わない肉眼だけの判定よりも格段に正確さを増すでしょう。しかし、機械が結果を割り出しているわけではないため、見る人によって判断が異なる可能性を残しています。
よくいわれるのがプロ野球のリクエストで、誤審間違いなしとしてリクエストしたのに、判定が覆らなかったというものです。果たして、本当に誤審だったのかも含めて肉眼頼りでは難しい面があります。
一方、テニスやサッカーのホークアイなどのシステムは、機械(コンピュータ)が結果を割り出します。これはかなり精度が高いといえるでしょう。もちろん、最終的に判定を下すのは審判ですが、システムが割り出した結果を否定することなどできるのでしょうか。
ところで、審判問題といえば高校野球では毎回話題になります。おかしな判定がそのままなのは、審判は絶対であるという神話が生きているためでしょう。もっとも、神話というよりは押さえつけ的なイメージが強いといわれています。
高校生は抗議してはいけない。審判に逆らってはいけない。それが教育だという解説者までいるわけで、前時代的なイメージが拭えません。「プロじゃあるまいし、商売じゃないんだから受け入れなさい」って、商売じゃないからこそ忖度は不要なんじゃないの?
また、審判はボランティアなんだから! ともいわれますが、それは関係ない話です。まさか、正確なジャッジをして欲しければ、有償の審判を雇う費用を負担しろとかいわないですよね? こういう話こそ、ボランティアで頑張っている審判さんを馬鹿にしています。
彼らも内心ではミスはミスだと認めたいはずではありませんかね。しかし、誰か知りませんが、審判が一度下した判定は絶対だ! といっているのでしょうね。
いずれにしても、どのようなスポーツであれ、正確な判定を下すことが忌避されるようなことがあってはならないはずです。高校野球もリクエストを導入すべし。その前に、真夏の暑い時期にやるのは考え物の時代に入っています。ようやく、少し涼しくなった今日この頃です。