暑い!ついにテニスで特別な酷暑ルールが作られたの知ってますか?

  • 2018/09/10
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過酷なメジャースポーツ、テニス

過酷なメジャースポーツ、テニス
錦織圭、大坂なおみ、両選手揃ってのベスト4進出!!
全米オープン、盛り上がっていますね。日本人が男女そろって、テニス4大大会の準決勝へ進出するのは史上初の快挙とか。あの、高いフィジカルを要求されるテニスというスポーツで、躍進を続ける両選手には、ことさらの感激を覚えてしまいます。

そう、テニスはイメージ以上に過酷なスポーツなのです。
例えば消費カロリー量で、その一端を実感してみましょう。

体重計でおなじみのメーカー、タニタによると体重70kgの人が30分間、テニスをプレイすることで消費されるエネルギーは257kcal。
ゴルフが129kcal、卓球が147kcal、野球が184kcalですから、テニスのハードさが目立つもの。水泳・クロールの294kcalにこそ及ばないものの、ずーっとピッチを走り回っているサッカーと同等のカロリーがテニスでは消費されているのです。

加えてテニスで際立つのが、プレイ時間の長さ。
サッカーなら前後半の合計で90分、アディショナル・タイムを加えても100分程度で試合は終わりますが、テニスならウインブルドンなど4大大会ともなると、男子は5セットマッチを闘わねばならない。フルセットともなると試合時間が4時間とか5時間におよぶケースもめずらしくないのです。

テニスを5時間プレイしたとして、消費されるエネルギーは2,570kcal。
体重70kgの人がフルマラソンを2時間半で走ったとしても2,000kcal程度ですから、単純に比較はできないにしても、そのハードさがわかる……それを大会期間中ともなると、ほぼ毎日やっているのです。

 

ハードな試合だからこその休憩ルール

ハードな試合だからこその休憩ルール
ハードなテニスの試合ですから、ぶっ続けでプレイできるはずもありませんから、設けられているのが休憩時間。
3ゲーム目が終わってからのコートチェンジのたびに90秒、セット終了後に120秒、プレイヤーはベンチに座って休憩をとることがゆるされています。またポイントの間には20秒以内の休憩を取ることができますが、これはベンチに座ることは禁じられています。

これに加えて5セットマッチなら、2回認められているのが「トイレットブレーク」。
セット終了後の120秒の休憩をトイレに行くという名目で「適当だと思われる時間」まで延長することができる。
また負傷した場合は、ケガ一箇所につき3分間の治療が認められています。
だからといって、テニスの試合が非常にハードであることには変わりはないのですが。

 

全米OPテニスで導入された「酷暑ルール」

さて、日本人選手の活躍が目立つ今年の「全米オープンテニス」なのですが、例年に増して過酷なものとなっています。

その理由はニューヨークを襲っている酷暑のおかげ。
大会初日の最高気温は31度、1日目で途中棄権した男子選手6人のうち、5人が暑さを原因にしていたといいます。そして、大会2日目は34度に達したといいますから尋常ではないコンディションの悪さ。いつもなら、この時期の最高気温は27度ぐらいなのです。

これを考慮して、全米オープン史上初導入されたのが「エクストリーム・ヒート・ポリシー」。第3セットと第4セットの間に、メディカルチームと主審が必要と判断したならば、10分間休憩ができるというもの。

早速2日目の午後から適用され、ジョコビッチは対戦相手と仲良くロッカールームでアイスバスにつかりゴキゲンだったとか。錦織、大坂両選手の活躍も、このブレイクを上手に活用したからこそかもしれません。

 

学ぶべきは柔軟性の高さではないのか?

学ぶべきは柔軟性の高さではないのか
そんな全米オープンでの特別酷暑ルールの導入を耳にして、私、アントニオ犬助が感じたのは大会運営側の柔軟性の高さ。プレイヤーがベストのパフォーマンスを発揮するために、大会が開催されている最中でもルールを変更してしまおうという運営の姿勢です。
一方で、同じく酷暑下でおこなわれていた日本でのスポーツ大会はどうだったのか?と考えると、何ともスッキリしないものを感じるのです。

甲子園がどうしたとか、東京オリンピックはどうなるとか。
日本でも酷暑下でのスポーツ・イベントについて、色々な議論がおこなわれていますが、今回の全米オープンは良い事例。大いに参考になると思うのですが、いかがでしょうか?

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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