なぜ食べ過ぎるのか?過剰食欲の理由を解説!
- 2018/04/04
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食べても食べても食べ足りない!
大なり小なり、体脂肪が多過ぎる人には心当たりがあるのではないでしょうか。「過剰食欲」。食べても食べても今ひとつ満腹感が得られなかったり、食事をとってから1時間後にはまた冷蔵庫を開けている…。
スリムな人は想像すらできないかもしれませんが、現代人に多いのがこの異常食欲とも言える状態なのです。
異常食欲は一体どうして起きるのでしょうか。本来は人間の体は適正なエネルギー量や栄養素量を自然と肉体が判断し、十分な量を得られればそこで食欲はストップするはずです。
ところが体に異常がある場合はストップセンサーが働かず、いくら食べても食欲が減衰しなくなってしまうのです。
今回は強すぎる食欲を改善するためのヒントを解説していきます。お酒の飲み過ぎや脂っこい食事が原因で太っている人は、食事の内容を変えればそれだけで痩せるケースが多いのですが、この異常食欲に関してはもう少し専門的な知識が無ければ自己解決は難しくなってしまうのです。
インスリン抵抗性?
人が生きるためには栄養素が必要ですからどれだけ食べても健康に害が無いのであれば、本来は常に人間は空腹であるはずです。
しかし、そうではないのは食べすれば食べ過ぎたなりの問題が起こるからであり、食欲制御メカニズムが正しく機能している人というのは血中のホルモンや脳の神経伝達物質などが安定していると評価できるわけです。
逆に言えば異常食欲である人というのは食欲制御メカニズムが正しく機能していないと表現できます。そしてその最大の原因は「インスリン抵抗性」なのです。
血中の栄養素が鍵を握る
インスリン抵抗性が高いとは「インスリンが効きにくい」という意味です。インスリンは血中の栄養素を細胞内に取り込む機能を持っていますが、インスリン抵抗性の高い人というのはこの能力が特に衰えてしまっているのです。
インスリン抵抗性が高いと血中の栄養素の濃度が不安定になり急激に上昇したり逆に下降したりします。すると今度はコルチゾルやアドレナリンといったホルモンが頻繁に分泌されることとなり、そのタイミングで強い食欲が誘発されてしまうのです。
勘の良い方であればもうピンと来たかもしれませんね。異常食欲を抑えるためには血中の栄養素の量、血糖値を安定させることが大切です。これはインスリン抵抗性が高い人はもちろんそうでない人にも共通して当てはまることです。
血糖値を安定させるにはいくつかの簡単な方法があります。
食事回数の改善と5-HTPの摂取
血糖値がどのくらい上昇するか、またはどのくらいのペースで上下に変化するかは基本的に食べた物に含まれる糖質の量・質で決定されます。
まず考えなくてはならないのは食事の回数です。一発でどかっと食べてしまうと当然血糖値は急上昇します。これを複数回に分けることができれば血糖値は長時間に渡って安定的でいられるのです。
また、GI値(グリセミック・インデックス)が低い物をチョイスするのも大切です。これには食物繊維の多い玄米やオートミール等が該当しますが、これらの食材は血糖値の上下するスピードが緩やかなので長時間空腹を覚えなくても済むのです。
食事以外には「5-HTP」というサプリメントの摂取も効果的です。5-HTPは脳内化学物質であるセロトニンの量を増やします。セロトニンはコルチゾルの分泌を妨げる働きがあるため、これによって食欲を抑えることが可能となるのです。
コルチゾルはストレスホルモンですから、日常生活においてストレスを溜め込まないよう工夫するのも大切です。ストレスは筋トレによって大きく発散されますから、普段体を動かす機会の無い人は、是非簡単な筋トレでも始めて頂ければと思います。