世界で3番目に人気があるスポーツに挑む元・プロ野球選手とは?

  • 2018/08/10
  • ライフスタイル・娯楽
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  • 松村 昴
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世界で3番目にプレイされているのはクリケット?!

世界で3番目にプレイされているのはクリケット!
いかにアメフトが、アメリカで大人気か?ということについては、以前も「YAZIUP!」に書いたとおりなのですが、その際に気が付いたことが一つあります。
それはアメリカンフットボールは人気スポーツの割に、競技人口が少ないということ。
アメリカ人の約37%がアメフトを好きと答えるにもかかわらず、過去1年間にプレイしたことがあるか?という質問に「はい」と回答した人は1,700万人。
バスケットボールの3,000万人と比較すると、いかに少ない人数かわかるというものなのです。

「それでは、世界で最も競技人口が多いスポーツって何だろう?」
気になって調べてみたところ、ある調査では以下のような結果となっていました。

1位 バスケットボール 約4億5,000万人
2位 サッカー 約2億6,500万人
3位 クリケット 約1億5,000万人

バスケットボールが人気なのはアメリカだけではないのだなとか、さすがサッカーはやはり広くプレイされているんだな。と、ここまでは良いでしょう。
しかし、気になるのは第3位にランクインしているスポーツ。クリケットって、何ですか?

 

プロリーグもワールドカップもあるのです

プロリーグもワールドカップもあるのです
投手が投げるボールを、バットで打ち返す。
クリケットとは野球の原型となったとされるスポーツで、成立は16世紀のイングランド。
大英帝国が勢力圏を拡大するにともない、プレイされる地域も拡大。現在ではインドやパキスタン、スリランカといった南アジアやオーストラリア、南アフリカといった100以上の国と地域で広くプレイされている競技です。

現在、クリケットのプロリーグがある国はというと、イギリスとインド、オーストラリア、ニュージーランド、スリランカの5カ国。
国際クリケット評議会(ICC)が主催するワールドカップもサッカーなどと同様、4年に1度開催されており、2015年大会に参加した国は14チーム、オーストラリアが2大会ぶり5度目の優勝を成しとげています。

 

守備の人・キムショー、クリケットへと挑む

そんなクリケットではありますが、日本での競技人口は4,000人弱。
やはりマイナースポーツの感は拭えないのですが、そんなクリケットに日本の花形スポーツである野球から転身、挑戦を続けている人物がいます。

彼の名前は木村昇吾氏。14年間で横浜、広島、西武と3球団を渡り歩いた現役時代は、守備の人として知られ「キムショー」の愛称で親しまれていた選手。戦力外通告を受けてた後も、アスリートであり続けることへの熱意が冷めなかった木村氏は、日本クリケット協会からのオファーを快諾。ここに「クリケット選手・キムショー」が誕生したのです。

とはいえ、元になっているとはいえクリケットと野球は全く別の競技。
バットはボートのオールのような形状をしていますし、投手は1バウンドのボールを投げてくる。いくらバツグンの身体能力を誇る木村氏といえども、すぐに順応することは難しく、試行錯誤が続き……とはいえ、転身して半年ほどで日本代表強化選手になってしまうところが、さすが練習熱心で知られるキムショーといったところでしょうか。

 

アスリートにこだわる彼の夢は、インドリーグでの活躍

アスリートにこだわる彼の夢は、インドリーグでの活躍
そんな木村氏は現在、インドのプロリーグで活躍することを最終目標に実戦を積み重ねることを計画。オーストラリアなど他のプロリーグへ参加すべく、練習に明け暮れる日々だといいます。

こんな木村氏の話題を耳にした時に、私・アントニオ犬助が抱いた感想は「はあインド、クリケット……ねえ」といったものでした。しかし、日本クリケット協会のHPに掲載されている次の一文を目にした時に考え方は大きく変わったもの。

「トップ選手の年収は30億円を超える」あっキムショー本気だな、と。
もしも木村氏の挑戦がクリケットなる(日本における)マイナースポーツの普及といったものだったならば、犬助も注目する気も失せていたと思うのです。
しかし彼がクリケットに挑戦する理由は、アスリートであること=スポーツで金を稼ぐことだという。そんな欲望に忠実な人間の挑戦だからこそ、傍目で見ていても面白さを感じるのです。
木村氏がインドリーグで活躍するころまでには、犬助もクリケットの複雑なルールを覚えておこうかと。ワールドカップ出場も可能性がないわけではありませんからね。

この記事の作者

松村 昴
松村 昴
大学生時代からギャンブルを愛するフリーライター。 競艇・競馬・カジノがとくに大好き。 現在は全国24競艇場を旅しながら記事を執筆中。 趣味はアウトドアでキャンプやサイクリングで気分転換。
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