東京オリンピックなのに東京以外でも開催される理由とは
- 2018/04/21
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「東京」オリンピックなのに・・・
2020年に開催を控えている、東京オリンピック。
ただ「東京」と名は付いていても、東京だけで開催されるわけではありません。
関東の施設はもちろん、札幌ドームや宮城スタジアムの使用も決定しています。
それにしてもなぜ東京だけで開催しないのか。
疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
競技会場が足りない
いかに東京と言えど1つの都市で全ての競技を消化するのは難しく、日程内に終わらせるためには会場が不足しているというのが理由として挙げられます。
そのため東京オリンピックに限らず、本来の招聘した都市以外でも競技が行われることは珍しくありません。
当初は9割の競技を8km圏内で行うコンパクトな大会を掲げていただけに、話が違うじゃないかというのはあるかもしれませんが・・・。
関東以外も
東京以外の開催地は、神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・静岡県・福島県・宮城県・北海道。
関東はまだしも静岡や東北、ましてや札幌というのはいくら何でも東京から離れすぎている気もしますよね。
静岡県では自転車競技・福島県では野球・宮城県と北海道ではサッカーが行われる予定です。
競技会場が東京だけでは足りないとは言っても、一体なぜそんなに東京から遠い場所で競技を行うのか。
まず自転車競技が行われる静岡県には、国際規格を満たしている唯一の全天候型トラックが伊豆市にあることが挙げられます。
東京もしくは関東のどこかに新たに建設するという方法も検討されたかもしれませんが、しかしそれでは多大な費用を充てる必要があります。
それならば、たとえ東京から離れていてもすでにある施設で自転車競技を開催した方が遥かに安上がり。
これが静岡県が選ばれた理由です。
福島県では福島県営あづま球場で野球が開催される予定です。
1試合の時間が長く、また場所も限られる野球を東京だけで行うのは困難。
それではなぜ福島が選ばれたのかというと震災から復興した姿をアピールするためとのこと。
またサッカーが行われる宮城スタジアムにも同様の理由が挙げられます。
北海道に関しては明確な理由は不明ですが、札幌ドームの評価の高さや気温が考慮された可能性もあります。
賛成?反対?
都民から、今だに反対の声も挙がる東京オリンピック。
それは開催地に選ばれた地域も同様です。
その理由として大きいのは、まず自治体が費用を一部負担すること。
オリンピックを開催したことでかえって自治体が赤字を抱えてしまうケースもあり、住民が警戒するのも当然と言えるでしょう。
他にも観光客増加による治安の悪化や感染症リスクの増大、交通機関の乱れもデメリットとして挙げられます。
またホテルにも客が殺到しますので、予約を取れなかった観光客を狙って民泊が多発する可能性もあります。
仕事など普段の生活をそこで営んでいる人にとっては、開催をむしろ迷惑に感じてしまうのも無理はないでしょう。
もちろん全ての人がそうではありませんし、観光客は確実に急増するわけですから一時的な経済効果には大いに期待することができます。
ただオリンピックを開催し、東京以外でも競技を行うからには反対している人の不満をなるべく減らすよう配慮をすることも必要になるのではないでしょうか。
その時、日本は
いかに反対も多かったとしても、今さら東京オリンピックを止めることは不可能です。
これだけのビッグイベント、何のトラブルも不満もなく終わらせるというのは不可能に近いでしょうがオリンピックの良い所や楽しさがよりフォーカスされるような大会にして欲しいですね。
果たしてオリンピック期間中、そしてオリンピック開催後は日本にどのような変化をもたらしているのでしょうか。