高速道路上にも信号機があるの知ってますか?
- 2018/08/11
- ライフスタイル・娯楽
- 305view
- 教養/知識
- トラブル
- 事故
- 知識
- 自動車
- 車
- 運転
有り得ないはずの高速道路での信号機
高速道路の良さには、普段出せないスピードで車を走らせられることがあります。
せっかくあるはずの高性能を体感できるのは、高速道路以外ではまず有り得ないのが日本の道路事情なのです。
路側帯に自転車や歩行者がいないのも気が楽です。
交差点もなく横から飛び出す車に気を遣うこともありません。
そして、一般道路でスピードを妨げる大きな要因となっている信号機が無いことも外せません。
ところが、厳密にはそうではありません。
高速道路でも信号機があるところにはあるのです。
これまで見たこともない人には有り得ない話でしょう。
もしも見かけた時に慌てないためにも、その存在意義について心得ておきましょう。
長いトンネルには信号機がある
通常のトンネルでは見られませんが、特に延長が数キロにも及ぶ長いトンネルには入り口に信号機があったりします。
これは通常は青信号のままですが、通行に支障があると判断された場合にのみ、黄信号や赤信号に制御しているものです。
そでれも普段はありませんのでより気付かせるために点滅させたりすることもあります。
そこには以下のような重大なメッセージがありますので、気付いても気にせずにそのまま走行するようなことの無いようにしたいものです。
・黄信号になる場合
長いトンネルの場合、中で車が渋滞するのは安全上、避けたいものです。
トンネル内では外と違って違う明るさの照明で照らされているため、見づらいだけでなくスピード感覚も違ってきます。
そのため追突事故も起こりやすい環境にあります。
渋滞していても気付くのが遅れがちでもありますので、あらかじめトンネルに入る際に警告をしているのです。
事故防止のため徐行の勧告をしているのですから、トンネルを抜けるにも時間がかかるかもしれないという覚悟をするべきなのです。
・赤信号になる場合
トンネル内でもしも事故でもあっていれば、被害が広がりかねません。
トンネルはいったん入ってしまえば、バックすることもかないません。
非常出口があったとしても数は限られていますので、非常時に頼るべきほどのものでもありません。
火災でも発生すればたちまち有毒ガスが蔓延するのです。
約40年前に起きた東名高速道路の日本坂トンネル事故では事故が発生したにも関わらず、内部の状況を知らない後続車が次々にトンネル内に入って大惨事になってしまったことがあります。
これを契機にトンネル内で事故が発生した場合、信号を赤にして車が侵入するのをせき止めるようにしたのです。
信号機のその前に電光掲示板がある
しかし、実際の場面を想定するとトンネルの入り口の信号機が赤だからとブレーキを踏んでも高速で走っている車が止まるまでにはトンネルに入ってしまってもおかしくありません。
急ブレーキも危険ですので、後続車を気にしながら徐々にスピードを落としているうちにしっかりトンネル内に入ってしまうのです。
そこで高速道路に点在する電光掲示板に事故などのお知らせをして、前もって通行を抑制させようとしてくれています。
その上でトンネル入り口の信号機でダメ押しをすると言うのが、交通規制のスタイルになっているのです。
電光掲示板がタイミング的に間に合わない場合もありますので、信号機も大切ではあります。
ですがあくまでも補助的な役割を果たしていると思って、普段は信号機よりも電光掲示板に注意しておくのが基本スタイルであることを覚えておきましょう。
・例外もある
高速道路が交わるジャンクション (JCT)は、通常立体交差していますが、立地上やむなく平面交差している埼玉県戸田市の美女木ジャンクションには信号機も設置されています。
ここは交通量から安全のために信号機が配置された珍しい場所になります。