詐欺は犯罪です。けれども歴史に名を残す天才詐欺師たちの話です
- 2017/10/11
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詐欺は犯罪です。
もちろん詐欺は犯罪です。しかしながら筆者は詐欺師の登場する小説などで、金に汚い金持ちが、策略を巡らせた詐欺師の罠にかかってギャフンと言う、といった内容の作品が大好きです。理屈抜きにスカッとしますからね。
最近は詐欺の形態も振り込め詐欺といった老人狙いのものになってきています。そこには知性もへったくれもないように思えますし、それって単なる弱いものイジメですよね。
ここではまるで小説や映画に出てくるように、知性を振り絞り、不可能を可能にし、実に鮮やかな手口で騙しまくった伝説的な天才詐欺師をご紹介いたします。
イエローキッド
イエローキッドというのは勿論、あだ名で本名は「ジョセフ・ウェイル」といいます。1900年代のアメリカで大活躍(といいますとちょっとおかしな表現ですが)した詐欺師でして、あの映画「スティング」のモデルにもなっています。
今でいうところの原野商法の原型になる手法を編み出したり、詐欺を行うために大きな偽物の銀行を作ったり(いわゆる箱モノ詐欺という手口です)、と今日の詐欺の手口の原型になるものをいくつか考案しました。そういった意味では、悪の源みたいなイメージですが、その鮮やかな手口は米国でも人気が高く、ある意味日本の鼠小僧的な人気が誇っています。米国で史上最高に人気があって有名な詐欺師です。
ルークティヒ伯爵
イエローキッドが米国の詐欺師ならば、こちらはヨーロッパの詐欺師です。伯爵というのは正式な爵位を持っていたわけではなく、その佇まいからあだ名されたものなのですが、フルネームはヴィクトル・ルースティヒといいます。
ルースティヒはイエローキッドよりやや後の時代、1920年を中心に活躍した詐欺師ですが、とにかくこの詐欺師を一躍有名にさせたのは、あのパリのエッフェル塔を売った詐欺師であるという点です。もちろん本当に売ったのではなく、あくまでも売ると称してお金をだまし取ったのですが、その鮮やかな手口や、詐欺師の心得を表した詐欺師十戒などで名前をはせました。
この話はどこまで本当なのか筆者は疑わしいと考えていますが、その後、ルースティヒはアメリカに渡り(ここまでは本当です)、あの有名なアルカポネからもお金を騙し取ったといわれています。
いかがですか? このように詐欺師たちの伝説等いうのはどこまでが本当でどこまでが嘘なのか、よくわからない、曖昧模糊としたものが多いのです。けれども、それこそが薄皮一枚で嘘と真実が微妙に混ざりあう、詐欺の極意というものなのかもしれませんね。