宝くじを買う理由
- 2018/05/22
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夢を買っているのは表向きの理由
宝くじ売り場はどこに行ってもあちらこちらで見かけます。
シーズンになればわざわざ行列に並んでまで買っている人もいます。
ネットで買うのならともかく、それだけの時間と労力を消費してまで買う理由に「そこに夢があるから」と言われています。
しかし、宝くじが当選する確率が極めて小さいことを知らないはずも無いでしょう。
最近では種類も増え当選本数も金額も増える傾向にあるようですが、それは資金を投じてくれる人が増えているからに他なりません。
決して目に見えて当選確率がアップしている訳ではないのです。
そしてそれは少々、大量に買い込んでも大して変わらないものです。
弾き出された虚しい確率を前にしても「そこに夢がある」と言うのは、明らかに無理があるのです。
それは夢、夢とばかりに自分に言い聞かせているだけで、本当は別に理由があるからです。
それは一体どういうことかを解き明かしていきましょう。
当選しないことはわかっている
まず当たらないのがわかっていても夢を買っているからと言うのは、言い訳のようなものです。
実は自分でも気づいていない購入のメリットが存在しているのです。
ここから先は人間の深層心理に立ち入るような話になります。
・自分の運の無さを確かめている
人は生活のベースに「常々、自分はついていない」と思っていたりします。
実際に過去のちょっとした当たり外れによって、人生が大きく歪められていたりもするものです。
人との出会い、かけられたたった一言などで判断を左右させられたりもしているのです。
それによって決して不幸になっている訳でなくても、もしも少しだけ違っていれば、もっと夢の実現に近づいていたりしたはずだなどと思ったりします。
仕事に結婚にと自分を取り巻く環境は全然、異なってしまっている可能性は否定できません。
しかしそうだとしても、くよくよしていては不幸を感じるだけです。
そこでほぼ当たるはずもない宝くじを買って、外れを確かめては「自分はしょせん当たらない人間だ」と納得して諦めもつけられるのです。
諦めがつけば、人は前しか向かなくなります。
これが宝くじをわざわざ買う理由とも言えるのではないでしょうか。
そうであれば即ち、メンタルヘルスの改善に投資しているとも言えるでしょう。
ですから、当たっていなくてほっとしている人が実はほとんどなのかもしれません。
運の無い自分に努力の価値を再認識させる効果もあるのかもしれません。
宝くじを買ったことのない自分的には、その辺りは想像の領域となってしまいます。
当たらないから安心する
宝くじですから、全てが外れくじではありませんので、万が一は当たることだって理論上は有り得ます。
それを過剰に捉えればドキドキワクワクもできましょうが、これはおおよそ非現実的な感情になります。
それよりも外れたことによって、自分も他の人と同じ運しか持ち合わせていないとさえ感じたりするのです。
自分だけが決してついていない人生を歩んでいるのではないのだなどと、変に納得できたりもするのです。
「それは言い過ぎだろう」などと思われる人もいるかもしれませんが、人の行動は人が思っているより原始的なものではないでしょうか。
買って持っているからと言っても、幸運に恵まれるはずもないお守りを大事に持っていたりするのと似たような面があるでしょう。
・買う為に買う
もうこうなると人が正月に初詣に押し寄せるのと宝くじを買うのと大した違いは無いような気もします。
初詣はお参りする為にやっていて、それで安心して一年を迎えられているでしょう。
宝くじも買う為に買っていて、それで気が休まっていると言うものでもあるのでしょう。
財布に何気に入っているたった一枚の宝くじでもそれは叶えられていることでしょう。