小さなことでも対価を求めることが、世のストレスを軽くする
- 2018/11/25
- ライフスタイル・娯楽
- 251view
- 教養/知識
- ストレス
- 保険
- 手術
- 暮らし
- 病気
- 知識
保険の約款には目を通しておきましょう
先日、私、アントニオ犬助は手術を受けたんですね。
こんな話をすると、もれなく「え、もう身体は大丈夫なのですか」「ああ、それは大変でしたね」といった犬助の身体をいたわる言葉が返ってきますから、うれしくなってあちこちで言いふらしているのですが、受けたのは実に軽微な手術。
腰にできた2mmほどのイボを皮膚科で切ってもらったのです。
所要時間はわずか10分、もちろん局所麻酔、1週間ほどで抜糸も終わるというごく軽いもの。にもかかわらず、手術をしたというだけでかけられる優しい言葉。日ごろいたわられることのない悲しいオヤジとしては、非常にうれしい日々でした。
そして、手術でうれしいことがもう一つ。
犬助が加入している生命保険は、手術を受けたとなると一律で見舞金が下りるという。その額は手術費用を大幅に上回るものになるといいますから、これまたうれしい。この勢いでズバズバと切りまくりたい気分なのですが都合よくイボはできてくれなませんし、シリアスな手術などまっぴらですし。
まあ、生命保険に限らず約款には目を通しておかれることをおススメします。どんなケースで保険が役に立つか、把握しておかなければなりませんからね。
保険金を受け取るには、面倒な手続きが必要
しかし、保険金を請求する手続きとは面倒なもの。
いつ、どこで、どんな手術を受けたのか? ということを書面で報告しなければいけないのですが、困ったのは執刀医の氏名と手術の正式な名称も必要だということ。「○○皮膚科医院でイボを取る手術をしました」では不十分というのです。
そこで電話をかけて聞いてみようか?とも思ったのですが、それを知ったときにちょうど○○皮膚科医院の近くにいましたから、立ち寄ってたずねてみようと思ったのです。
受付で聞けばカンタンに教えてくれるかな?って思ったんですね。
でも、ことはカンタンにはいきません。診察室で話を聞くからしばらく待てという。
そして診察室でその旨を伝えると、メモ帳に「病名:皮膚軟性線維腫」「手術名:皮膚腫瘍摘出術、非露出部3cm未満」「執刀:○○××」と書いて渡してくれました。
そのまま帰ろうとすると、またしばらく待たされる。
そして「お会計、200円になります」って、メモ一つで金を取るんかい!!犬助は大きな衝撃を受けました。
プロから対価を要求されるのは当然である
考えてみればプロに何かを依頼したならば、対価を要求されるのは当然のこと。
プロ中のプロである医師に何かを頼んにも関わらず「タダですむだろう」と思い込んでいた、犬助が大いに間違っていました。
その一方で犬助がタダで仕事を引き受けることのなんと多いことか、厚意のつもりで何かをタダで引き受けて気分を害するということの何と多いことか。
例えば、あるお客さんからHP用のコピーライティングを依頼されたとして、それ以外の仕事もついでにタダでやってしまうということはよくあるもの。
コピーだけのはずが、同じHPを担当しているデザイナーとも知り合いということもあり、なぜかディレクションまでやっていたりする。こういうことって、皆さんにもよくあるはずなのです。
この行為は、世の中のストレスを軽くする
もちろん裏には何らかの見返りを期待してのことなのですが、結構な手間をかけたにもかかわらず、クライアントからは何の見返りもない。ありがとうの言葉もなければ、恩に感じた上での新しい仕事の依頼も来ない。
そんなことがあるたびに「何ということか!!」と、腹を立てたりするのですが……考えてみれば仕事の範囲を広げてアタフタしていたのは犬助だけであって、それは単なる厚意。クライアントに依頼されたことでもないのです。ムダに動いて、ムダに腹を立てることの何とバカバカしいことか。
その点、犬助の執刀医は立派です。
依頼されたならば対価はきっちり取る。依頼されていないことを無償で引き受けたりはしない。だから報われなくて、ムダに腹を立てるということも無縁なのです。
犬助もここはお医者の先生を見習って、対価をきっちり請求すべきだと思った次第。プロである以上、きっちり対価は取らなくてはいけない。そして、そっちの方はスムーズに世の中が回る気がするのですが、いかがでしょうか?