大人が効率的に英語を習得するための方法論
- 2016/11/15
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日本人が英語を苦手とする理由
日本人は学校で文法ばかり勉強しているから「使える英会話」が身につかないと指摘されてるようになりましたが、学問として勉強することが当たり前になっているせいか、あまりにも難しく考えすぎているのかもしれません。
英語をなぜ習得したいのか
日本では常に「グローバル化についていくために英語は必須だ」などと、なかば強迫観念の様に「とにかく英語をマスターしなければいけない」という風潮がありますが、動機がなければマスターする必要はありません。「英語が読めると海外の人気サイトやニュースを読める」などのメリットに惹かれるかどうかです。世界で活躍する俳優やアスリート、ミュージシャンなど、著名人で英語をマスターしている人は、必要だから英語を習得しているにすぎません。もちろん、「カッコイイから」という動機だけで楽しく英語を学べる人であれば、それに越したことはありませんが、実際は「英語を学ぶ必要性」がなければ、継続は難しものです。
英語で会話をしたい場合
英語を学びたい動機がハッキリしているのであれば、その学習方法も決まってきます。例えば、「会話」を重点に置くなら、リスニングが中心の勉強が必要になります。学校のテストの様に、1万語の単語を読み書き出来ても、また、難解な文法ルールを知っていても「実際に英語で外国人と会話する」というシーンではあまり役に立ちません。もちろん、語彙力でカバーできる部分が大きいことは否めませんが、ネイティヴの話す英語のスピードについてけなければ、知っている単語すら聞き取れないのが現実です。
では、英語を「聞き取れる」「話せる」様になるにはどんな学習が効果的でしょうか。世の中には、英語に関する色々な学習方法や教材がありますが、リスニングとスピーキングの学習には、シャドーイングと呼ばれる手法が効率的です。
シャドーイングとは
シャドーイングとは、英文スクリプトを見ずに、英語の音声を聞いた後に数秒(またはコンマ数秒)遅れて、重なる様にして「声に出して真似をする」学習方法です。英語の音声に対して「影」のように後をついていくイメージから「シャドーイング」と呼ばれています。「カエルの歌」の輪唱に似ています。
シャドーイングは難しい
しかし、実際に試してみると、初心者にとってシャドーイングは非常に難しいことが分かります。「英語という音声に慣れる」ためとはいえ、土台となる英語の基礎的な知識がないと、単に「小さな子供がおかしな言葉の覚え方をしている」のと大差ありません。どうしても「聞き取れない」「何を言っているのかさっぱり分からない」という場合、教材となる音声が自分のレベルに合っていない可能性があります。
その場合、中学英語レベルの基礎力を身に着けてからシャドーイングする方が効果が出やすいはずです。本来、「日本語で説明された英語テキストや音声教材」というのは、いわゆる「日本語で思考する」弊害があるため、最近の英語学習では推奨されていませんが、基礎がないのに、いきなりシャドーイングを試みるというのは、九九をマスターしていない子供が2ケタのかけ算をする様なものです。