ヘヴィメタの原点「ブラック・サバス」を忘れてないか?
- 2018/08/04
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イングランド出身のロックバンド「Black Sabbath(ブラック・サバス)」
HR/HMファンなら知らない人はいないであろう同バンドですが「聞いたことがあるような…?」「全く知らない」というオヤジもいるのでは。
近年では、ご当地キャラの「ふなっしー」がブラック・サバスのボーカルである「オジー・オズボーン」と共演を果たし、日本中がザワついたことがありました。
オジーはソロやオジー・オズボーン・バンドで活躍していたことでも有名ですし、「ブラック・サバスは知らないけど、オジー・オズボーンの名前は聞いたことがある」というオヤジもいるかもしれませんね。
デビューしたその年に代表曲「パラノイド」が誕生
ブラック・サバスは1968年から2017年まで約50年間活躍した長寿バンドの1つでした。
バンド名の由来となったのは、当時公開されていたホラー映画「BLACK SABBATH」。
デビューアルバム「Black Sabbath(黒い安息日)」のレコーディングは自費であり、発売日が13日の金曜日である1970年2月13日という、今も伝説に残る1枚となっています。
そして、デビューからわずか7ヵ月後の9月18日に発売したセカンドアルバム「Paranoi(パラノイド)」は、サイモン&ガーファンクルの「Bridge over Troubled Water(明日に架ける橋)」を抜いて全英第1位に輝き、翌年1月7日にはアメリカでも発売されました。
同アルバムからのシングルカット「パラノイド」もヒットを記録し、デビューから瞬く間にその名を轟かせることになります。
Black Sabbath – “Paranoid” on Top of the Pops 1970
↑1970年、イギリスのテレビ番組「トップ・オブ・ポップス」にて、パラノイドを披露した際の貴重な映像です。
デビュー間もなくして、この完成度!
激しくも爽快なナンバーなので、何度でも聴いていられます。
↑こちらも「パラノイド」の収録曲。
HR/HM以外のジャンルにも通用する、不気味で重厚なサウンドです。
オジーがアルコールの問題で解雇に
1975年の6thアルバム「Sabotage(サボタージュ)」までは、全英・全米でも上位にランクインし続け、世界が認めるハードロックバンドにまで登りつめました。
ところが、その栄光にも陰りが見え始めます。
そのきっかけは、1976年ごろからブームとなったパンク・ニューウェーブです。
既存のロックバンドが失速するという事態に陥り、ブラック・サバスも例外ではありませんでした。
当然、バンド内の空気も悪くなりますよね。
しかも、このころにはオジーのアルコール問題が顕著で、1977年にオジーはブラック・サバスを“解雇”という形で去ることになります。
復帰を果たすも…
「オジーがいなくなって、めでたしめでたし!」…―――とはなりませんでした。
オジーの後任であるデイヴ・ウォーカーとうまくいかず、結局オジーが復帰することになったのです。
ですがオジーの復帰も虚しく、8thアルバム「Never Say Die!(ネヴァー・セイ・ダイ)」のリリース後、オジーは再びアルコール問題で解雇されることに…。
オジーはソロ活動を開始し、ブラック・サバスは新たにロニー・ジェイムス・ディオを迎えた新体制で再スタートを切ります。
ロニーがブラック・サバスの救世主に!
ロニーが以前にボーカルを務めていたのは、元ディープ・パープルのギタリストであるリッチー・ブラックモアが結成した「Rainbow(レインボー)」というバンドです。
レインボーはHR/HMの基礎を確立したバンドの1つであり、ロニーを迎えたブラック・サバスは“新たな様式美”という強力な武器を手に入れたといっていいでしょう。
ロニーを迎えた9thアルバム「Heaven and Hell(ヘヴン&ヘル)」では、全英アルバムチャート最高9位を獲得。
同チャートではサボタージュ以来4年ぶりのトップ10入りとなり、22週チャートインという偉業も成し遂げました。
アメリカのビルボードチャートでも、サボタージュ以来のトップ40入りを達成し、1981年にはゴールドディスク、1986年にはプラチナディスクに認定され、ブラック・サバスを代表する名盤の1つとして今も愛され続けています。
2017年にラストライブ
紆余曲折を経て、1997年にはオジーを含むオリジナルメンバーでの再結成を果たしましたが、2017年にはバンド発祥の地でありバーミンガムでラストライブが行われました。
メンバーチェンジがあっても支持され続けてきたサウンドは「ヘヴィメタルの原点」「ハードコア・パンク、グランジの源流でもある」ともいわれています。
他のジャンルが好きなオヤジも、聴いてみたらハマるかもしれませんよ!