心臓の寿命は本来40歳?これをいかにして伸ばすか
- 2018/02/26
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大杉漣さんが教えてくれた急性心不全
・他人事ではない急性心不全
先頃、テレビや映画で活躍中の大杉漣さんが急性心不全で亡くなられました。
普通に仕事もこなしていたある時、突然、発症し数時間後には亡くなったそうです。
まさに死神に襲い掛かられたかのようでした。
予兆としての症状は、たった数時間前の「お腹が急に痛くなった」だけでは手の施しようもなかったのでしょう。
・急性心不全の前兆
我々のできることは急性心不全をどうやって防ぐかにあります。
この心不全を引き起こす原因からして、発症前の痛みはお腹だけでなくあらゆる部位に起こることがわかっています。
それはみぞおちや左肩、さらには歯が痛くなったりすることもあるようです。
しかし、さすがにこれで心不全になろうとは普通は思えません。
歯医者に行ったり胃カメラを入れてみたり肩こりのマッサージや湿布を貼ってみたりするのが普通です。
人によっては数日前から、違和感があったりもするようですが、ほぼ予見不能なのが急性心不全の特徴のようです。
スポーツマンは要警戒なのか
大杉漣さんで思い当たるのは、サッカーJ2徳島ヴォルティスの熱狂的なサポーターでも知られていました。
また、高校時代から徳島選抜にも選ばれるなど人より抜きん出たスポーツマンでした。
66歳にしても草サッカーチームを率いて10番を背負って元気に活躍していたそうです。
これが関係しているとまでは言えませんが、サッカーはかなり心肺機能にダメージを与えるスポーツではあるのです。
どこまで取り組むかにもよりますが、瞬発運動の繰り返しを長時間するには一般的に見ても年齢が高すぎではないかと思われても仕方のないところです。
記憶に新しいところでは、2011年にサッカー元日本代表の松田直樹が急性心不全で亡くなっています。
その原因はいろいろあるようですが、やはり元気で普通にランニングをした後の急変でした。
トップアスリートでも30代の若さでも、あらゆる原因が重なってしまうと急性心不全は起こりえるということです。
心臓の鼓動回数による人の寿命は40歳らしい
動物はその種類に寄らず、一生の間で打つ心臓の鼓動回数は概ね15億回くらいだと言われてます。
心拍数の高い動物は、総じて鼓動が15億回に達するまでの時間が短くなるために短命だともされています。
人でも心拍数が70を超えている人は、心臓疾患の罹患率が急上昇ししまうと言う人もいます。
人の平均的心拍数が65回として単純に計算すれば、おおよそ40歳でこれくらいに達するのです。
大昔の人は確かにこれくらいの寿命でしたが、それを人は医療技術の進歩で寿命を伸ばしてきたのです。
つまりは40代になれば、心臓は本来、打てる鼓動回数を超えていることにもなっているのです。
40歳からの心臓ケア
こう思えば40代にもなればこの先、心臓をドキドキさせるような過度の負担はかけられないと思って然るべきでしょう。
・スポーツ心臓は鼓動回数が少ない
激しいスポーツを長期間続け心肺を酷使していると寿命が縮みそうですが、それに対し心臓は肥大することで鼓動回数を減らすようになります。
これがスポーツ心臓と言われるもので、平均的な心拍数は毎分40~50回くらいに少なくなってしまうものです。
こうなれば15億回に達するまでの年齢も長くなり、つまり単純に寿命が伸びるとも考えられます。
・じわじわと心拍数を減らすこと
もちろん中年の今からの激しい運動などは厳禁です。
でも心臓に適度な負担をかければ、スポーツ心臓にまではならずとも少なからず心拍数は安定して減らせるものとされています。
急性心不全の予防は原因の多さから難しいものがありますが、日々の適度な運動が役には立っているのも知っておくべきでしょう。