歯周病から全身にバイ菌をまき散らかせないために
- 2016/12/08
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歯周病を甘く見ていませんか
歯周病と言うのは、最近よく聞かれるようになりました。
歯と歯ぐきの間にバイ菌が侵入して歯ぐきが赤くなって炎症を起こすものです。
放置していると歯ぐきはさらに歯から垂れ下がるようになり、ますますバイ菌が入りやすくなってそこから虫歯にもなるものです。
虫歯ほど痛いとかはありませんので、忙しいと気にもしないものです。
症状がはっきりするのは、歯ブラシに血が付いた時でしょう。
こうなったら速攻で歯医者に向かいましょう。
そうでなければ、そのバイ菌は歯周に留まらず全身に回って重篤な症状をも引き起こす場合があるのです。
特に目立っているのが、肺炎を起こして死に至るケースです。
また、発生したマクロファージによりインスリンが減らされ糖尿病の原因にもなっているようです。
他にも血栓が発生しやすくなって循環器系の重篤な症状に襲われるリスクも高くなるのです。
歯ぐきから血が出ただけと、軽く見ていると明日は我が身となるのです。
歯周病が全身に回るメカニズム
日々の飲食で歯に付いた汚れに潜んでいるバイ菌は、酸素を避けるように歯と歯ぐきとの隙間に穴を掘って安全な地下に潜り込もうとします。
ここで開いた穴が歯周ボケットと呼ばれています。
歯周ポケットは歯ぐきが弱って隙間が空くものと勘違いしてはいけないのです。
さらに奥に進んで、その先にあるのが毛細血管です。
残念ながらバイ菌は、勢いのままここにも穴を開けようとするのです。
そうして歯茎から血が出るのです。
ですからその瞬間には、バイ菌は毛細血管から全身への旅を始めている事になるのです。
歯周病の予防
・正しい歯みがき
歯みがきはするべきなのは言わずもがなですが、それもやり方によって効果に差が出ます。
基本的にはすればするほど良いのですが、実際には毎日そんなに何度も出来ません。
あまりにし過ぎると、唾液が洗い流されて自然抵抗力をも損ないかねません。
毎日3食の後に3分間と言うのをベースにしましょう。
歯ブラシの毛はやや固めでへたってしまったと感じたらすぐに交換しましょう。
歯みがきは大きく力強くせずに小さく優しくした方が、歯ぐきを傷めず汚れも綺麗に落ちてくれやすくなります。
磨く方向も縦に大きくではなく横に小さくした方がより効果的なのです。
それでも必ず届かない部位がありますので、歯間ブラシやデンタルフロスを歯みがきと併用するのがベストです。
ただし、慣れないと結構面倒にも感じられます。
数日に1回くらいでも心がけてやってみれば、実際に垢が取れているのもよくわかって実感も湧くはずです。
・歯科医による定期検査
問題は、いくら手入れしてもそれだけでは絶対に取れない歯石がそのうち発生する事です。
これは年に1回~2回は歯科医で定期的に除去してもらうしかありません。
さらに自覚症状も無く目に見えない小さな虫歯の除去をしてもらえる事もあります。
これも放置しておけば、歯周病の原因に繋がります。