バーゼルに登場した2つのダイバーズウォッチ、ロレックスとブランパン
- 2017/04/05
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業界界隈は今年もバーゼルに湧いています
ライン川の上流に位置するスイス第3の都市、バーゼル。
毎年3月になると時計・宝飾業界の人々はそわそわと浮き足立ち、バーゼルへと向かって旅立ちはじめます。
なぜか? 世界中の時計・宝飾ブランドが一堂に会する「バーゼル・ワールド」が3月の最終週に開催されるから。
現在はカルティエを中心とするリシュモングループが抜けて「ジュネーブ・サロン」を開催するようになりましたから、一時の賑わいほどではありません。
しかし、時計・宝飾品の展示会としては未だに世界最大。
バーゼル・ワールドを体験すれば、時計・宝飾業界のトレンドを一気に把握することができますから、足を運ばないのは業界でもモグリといわれてしまうのです。
バーゼルに先駆けて発表された2本の時計
さて、私は一介の時計好きに過ぎませんから、バーゼルについては死ぬまでに足を運べればいいかという感じで構えているのですが、それでも毎年の動向は気になるもの。
数々のメディアを通して発表されるバーゼルの速報を毎年楽しみにしているのです。
そして、バーゼルの直前にも数々の情報がリークされておりまして、その中で現在興味を惹かれているのが、2本のダイバーズウォッチなのです。
まずは、ロレックス「新型シードゥエラー」
1本目は、水深1,220mまで耐えられるという究極のダイバーズウォッチ、いわずと知れたロレックス「シードゥエラー」。
「深海の住人」と名乗るだけあって、群を抜いた耐水圧の機構がセールスポイント、衰えない人気のサブマリーナと少し差をつけたい、そんな人たちが支持する一本。
今年はシードゥエラー誕生50周年を迎えることもあり、かねてより登場がうわさされていた、新型が発表されたのです!!
といってもなあ、やっぱりそこはロレックス、基本的にキープコンセプト。興味のない人にとっては、どこが新しくなったのかはわからないはず。
ぱっと見てわかるのは、デイト表示を拡大するレンズ(サイクロップスレンズ)が搭載されたことと、ケースサイズが43mmに拡大されたこと、ロゴが赤色になったこと。
そして、文字盤と針に用いられている夜光塗料はブルーなって、ムーヴメントはキャリバー3235に変更になりました……うーん毎度のことながら、これってマニアじゃないとわからんでしょ。
そして、ブランパン「新型フィフティ・ファゾムス」
もう一本の注目は、ブランパン「フィフティ・ファゾムス」。
サブマリーナや先述のシードゥエラー、そしてオメガ「シーマスター」と比較すると、今ひとつマイナーという感は否めませんが、こちらのファーストモデルの登場は1953年。
かのサブマリーナと同年に誕生し、世間のダイバーズウォッチの方向性を決定付けたという点では同格と、マニアの間では評価されている1本です。
そして、こちらも新型が発表されたのですが、面白いのは新型シードゥエラーとは逆方向に進化しているという点。
べゼルのボリュームは抑えられ、ケースのサイズは38mmへとダウン。
いかにもタフなイメージを増したシードゥエラーと対象的なルックスをしています。
付ける人やファッションをますます選ぶシードゥエラーに対して、汎用性を更に高めたフィフティ・ファゾムズという印象なのです。
ああ、これからの季節、ダイバーズが欲しい!!
相変わらずマイナーチェンジ程度しかしていないにもかかわらず「新型」とうたうロレックスの保守性に苦笑いをすると同時に、ブランパンには大きな変化が見られたという点が面白い。
自他共に認める実用時計の王者ロレックスらしい余裕に対して、名門らしからぬブランパンの攻めの姿勢といったところでしょうか。
まあ大きな変化を見せてしまったら、その時点でロレックスじゃないという話もありますけどね。
さて、以前からデカ厚のトレンドは過ぎたと主張している私としては、フィフティ・ファゾムスの方向性を支持したいな、なんて思っています。
まだ実物を見る機会には恵まれていませんが、一目惚れしてしまったら、思わず購入してしまうかも……といっても、一番安いので130万円って……今年もダイバーズとは無縁な一年になりそうです。