今こそ、M-65について語ろうではありませんか!!

  • 2017/03/12
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これはモッズコートではないのです

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モッズコートなるものが若者の間で流行っていたりして。
昔からオリーブドラブのミリタリージャケットを愛用している身としては、まるで安易に流行に乗ったかに見られるのが、非常に嫌なのです。
「犬助さん、若いですね!!モッズコートですか?!」……まあ、オヤジとコミュニケーションを取りに来てくれているのだから、無碍な態度を取るのも大人気ないとは思うのですが、これはモッズコートではなく、M-65であると大声で叫びたい気分になりますね。
そういえば「踊る大走査線」が人気だった頃には「犬助さん、アオシマですか?」といわれたりしたM-65、しかし、ここではっきりさせておきたいのですが、アオシマよりもセカオワよりも、いち早くオリーブドラブのミリタリージャケットを身につけていて、今なお着続けているのは私です。
そして、厳密にいえばモッズコートとはM-51のこと。
でも、考えてみればもっと前から、M-65を身にまとっていた人は多いわけで……。

 

 

アウトドアジャケットに大きな影響を与えたM-65

M-65、1965年に米軍に採用されたジャケットなので、その呼び名が付きました。
適当な画像がないので、検索していただきたい。
きっと「ああ、あれね」となるはずです。
時はベトナム戦争真っ只中、退役した軍人たは街着としてM-65を使用してアメリカでは一般的になり、どこから見ても軍服というシルエットや、クソ重い素材に手を加えて、様々なブランドがアウターとして売り出した。
ですから、M-65風のジャケットは今でもしょっちゅう、コレクションに見つけることができるのです。

 

 

例えば、デ・ニーロのあの作品にも

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ファッションとしてM-65の一般化に、映画が果たした役割が大きいのも見逃せません。
まずは1976年にカンヌのパルムドールを受賞した「タクシードライバー」、この作品の中で主人公のロバート・デ・ニーロ演じるトラビスが身につけていたのがM-65。
あの、衝撃的なラストシーンに続く売春宿へのカチコミの場面、あの時に着ているのがM-65。
トラビスが所属していたという設定の部隊章と空挺団章が、それぞれ腕と胸の部分に縫い付けられています。

 

 

そして、スタローンも劇中で!!

次にシルベスター・スタローン、「ランボー」と「ロッキー」、両方の作品でM-65を着用しています。
ランボーもタクシードライバー同様、ベトナム帰還兵の話ですから、当然といえば当然。
ロッキーではM-65の美点であるポケットの大きさを指して「どうだ? カンガルーのポケットみたいだろ」というシーンもありますね。
このように映画でも70~80年代にすでにM-65は、メジャーな存在だったのです。

 

M-65はオヤジ向きのアウターだったりする

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このように映画にも度々登場し、マイナーチェンジされたモデルが小洒落たショップにも並ぶM-65。
これを改めて、ここで取り上げたくなった理由は、ライナーを外せばこれからの春先にピッタリであるという理由です。
加えて、今春公開予定の「トレインスポッティング2」のトレーラー映像で、ユアン・マクレガー扮する20年後のレントンが、身につけていたから。
これが、疲れたオヤジ風のレントンによく似合っているんですね。
それって、ただのオヤジ服じゃねえかといってしまえばそれまでなのですが、その通り。
ミリタリーだけあってシルエットはゆったりとしていますから、多少体のラインがだらしなくなったとしても、それなりに様になるのです。
一番手に入れやすいのはアメリカ・アルファ社製のもの。
ミリタリーショップへいってしまうと、ベトナム戦争当時物にとんでもないプレミアムが付いていますから気をつけて下さい。

この記事の作者

アントニオ犬助
アントニオ犬助
みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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