ミャンマーのロヒンギャ問題とは?今何が起こっているのか

  • 2018/03/29
  • ビジネス
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  • 松村 昴
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ミャンマーのロヒンギャ問題

現代社会では、たくさんの国際問題があります。デキるオヤジなら、国際問題も知っておくべきです。現在、世界的に注視されているのがミャンマーのロヒンギャ問題です。ロヒンギャ問題は、多くの死者や難民が出ているほどの問題なのです。それだけに、ロヒンギャ問題は国際問題となっており、世界中が注視しています。しかし、日本ではロヒンギャ問題についてあまり報道されません。そのため、ロヒンギャ問題のことをよくわかっていないオヤジも多いと思います。そこで今回は、ロヒンギャ問題について紹介していきたいと思います。

ミャンマーのロヒンギャ問題

 

ロヒンギャとは?

ロヒンギャ問題が起こっている場所はミャンマーです。ロヒンギャとは、イスラム系の少数民族のことを指しています。ロヒンギャの人々は、主にミャンマー西部のラカイン州に暮らしています。ミャンマーに住むロヒンギャの人々の人口は100万人程度とされているのですが、実際の人口については不透明となっています。また、世界中で考えると、ロヒンギャの人々は約200万人いると言われています。ミャンマーに住むロヒンギャは、ミャンマーの国籍がありません。ミャンマー政府は、ロヒンギャの国籍を認めていないのです。

 

ロヒンギャ問題って何?

ロヒンギャ問題をわかりやすく表現すると「差別」です。端的に言えば、少数民族のロヒンギャに対し、激しい差別が起こっているという問題なのです。ミャンマーは約9割もの国民が仏教徒とされています。その中で、イスラム教徒であるロヒンギャは異端だと思われています。その結果、ミャンマーではロヒンギャの人々を差別し、迫害しているのです。しかもこの問題は、ミャンマー政府も絡んでいるのです。ミャンマー政府は民族浄化を率先しており、よりロヒンギャ問題を深刻にしているとされています。

ロヒンギャ問題って何?

 

ロヒンギャ問題では何が起こっている?

ロヒンギャ問題は最近始まった出来事ではありません。ロヒンギャ問題のターニングポイントになるのが、1982年にミャンマーで整備された「国籍法」です。国籍法とは、ミャンマー人を定義する法律となっています。この法律により、ロヒンギャの人々はミャンマー人と認められなかったのです。この結果、ロヒンギャの人々は無国籍となり、不法移民としてミャンマーで扱われ、差別・迫害されてきたのです。ロヒンギャ問題では、虐殺が行われており、多くのロヒンギャの人々が殺害されているのです。差別・迫害に耐えかなたロヒンギャの人々の中には、隣国のバングラデシュなどへ避難する人々も多くいます。しかし、避難する間に命を落とすこともあるのです。

 

なぜロヒンギャの人々を差別するの?

ミャンマーの国民がロヒンギャを差別する理由は、宗教的なものと言われています。約9割の国民が仏教徒なのに対し、ロヒンギャはイスラム教を信仰しています。こ宗教が違うことが、差別へとつながっているのです。また、ロヒンギャは人種差別も関係しています。ロヒンギャの人々は、一般的なミャンマー土着民族よりも肌が黒く、顔の彫りが深いのです。さらに、ロヒンギャの人々はロヒンギャ語を母国としていることも原因に挙げられます。このように、ロヒンギャ問題の差別は、宗教・人種によるものが原因となっているのです。

なぜロヒンギャの人々を差別するの?

 

ロヒンギャ問題の今後は?

ロヒンギャ問題は解決していないのが現状です。難民は何十万人もおり、ミャンマーに帰還したいと思っているロヒンギャの人々も多くいます。また、ロヒンギャの難民は、避難先でも苦労しているのが現実です。しかし、今後もロヒンギャ問題が解決されるのは、なかなか厳しいと思われます。ミャンマー国民は、国民感情からロヒンギャの人々を迫害しています。国民感情を簡単に変えるのは難しく、解決するのも難しいのが現実なのです。国際的に問題視されているロヒンギャ問題だけに、国際社会が一体となって解決に導かないといけないのではないでしょうか。日本のオヤジのなかには、ロヒンギャ問題は関係ないと思う人もいるかもしれません。しかし、現実として苦しんでいる人がいるのです。デキるオヤジなら、ぜひロヒンギャ問題について考え、自分ができる範囲で行動をしてみてください。

この記事の作者

松村 昴
松村 昴
大学生時代からギャンブルを愛するフリーライター。 競艇・競馬・カジノがとくに大好き。 現在は全国24競艇場を旅しながら記事を執筆中。 趣味はアウトドアでキャンプやサイクリングで気分転換。
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