管理職・マネージャーだからこそ伝えたい言葉がある!

  • 2019/08/22
  • ビジネス
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  • ゆきひろ【投資系ライター】
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管理職・マネージャーは「当たり前」を言葉にすることが大切

管理職・マネージャーは「当たり前」を言葉にすることが大切
管理職やマネージャーが部下に対して伝えたい言葉とは、意外と「当たり前」のことが多かったりします。しかし、その当たり前のことでも口にしないことには相手にも伝わりませんし、なかなか部下も育ちません。

では、管理職やマネージャーの立場にある人は、どのような言葉を普段から心がけておけばよいのでしょうか。ここでは、2つのポイントに沿って解説していきます。

・働くことを疎かにしてはいけない
・会社の外でも学ぶ気持ちを忘れない

昨今、ブラック企業や働き方改革という言葉が独り歩きの様相を呈しています。確かに、他社の悪質な労務管理や従業員への応対を見て、自分自身の働きやすさや居心地の良さを考えることは大切でしょう。

しかし、最近の若者の傾向として、あまりにも社内の処遇を気にして働く姿もよく目にします。上司に少し怒られただけのことをパワハラのように扱うなど、これでは仕事に精が出なくなって当然といえるでしょう。

一方、現在マネージャーや管理職として働いている方の多くは、今よりもさらに過酷な労働環境で働いてきたというケースも多いのではないでしょうか。「死にもの狂いで働いてきた」という方も少なくないでしょう。

そうして必死に仕事を続けていくと成長を実感することも多く、何より仕事の面白さややりがいが感じられます。社内の処遇を必要以上に気にしてしまう部下がいた場合、「働くことを疎かにしない」という、一見当たり前のようなことを伝えてあげることが必要です。

また、「会社の外でも学ぶ気持ちを忘れない」ということも部下に対する思いやりの言葉となります。社会人として必要な知識やスキルは、決して社内だけで学ぶことはできません。ときには外に出てセミナーや講義に参加するほか、読書をして知識を磨くといったことも必要となります。

常に学ぶ姿勢を身につけておくことで、部下の能力やスキルが向上します。

管理職クラスになると、今度は自分一人で出した成果よりも、部下やメンバー全員を引っ張ってチームとして成績を上げられるかが大切となります。つまり、自分の言葉によって部下の成長を後押しすることが、ゆくゆくは上司自身の成果となって跳ね返ってくるのです。

ただし、こうした当たり前のことを部下に伝えるには、当然、管理職やマネージャー自身も習慣的な行動・実行が欠かせません。普段から自分自身の働く姿勢を見直しておくことが重要です。

 

フィードバックを使った部下への伝え方

フィードバックを使った部下への伝え方
管理職やマネージャーにとって、「当たり前」のことを部下に伝えることが大切だとお伝えしました。しかし、たとえどんなに部下のやる気を引き出す言葉でも、伝え方が悪ければ相手は理解できません。

そこで、ここではコーチングの手法の一つである「フィードバック」を紹介します。

フィードバックとは、部下の仕事や業務の結果に対する適切なアドバイスのことです。フィードバックには、「ポジティブ・フィードバック」と「ネガティブ・フィードバック」があり、部下のタイプや現在の心情などによって使い分けることができます。

 

ポジティブ・フィードバック

ポジティブ・フィードバックとは、相手が「こう言ってほしい」「こう言われたら嬉しい」ということを予測したうえで、言葉を伝える方法です。

人は必ず「誰かに認めてもらいたい」という欲求(承認欲求)を持っており、ポジティブ・フィードバックでその求めに応じることができます。ポジティブ・フィードバックで相手の承認欲求を刺激することで、部下のモチベーションが高まります。すると、部下は「また認めてもらいたい(褒めてもらいたい)」ということで、同じ行動、またはより良い行動をしようとするのです。

ポジティブ・フィードバックのコツは、とにかく部下を褒めることにありますが、その内容に具体性がなければいけません。また、良かった箇所を認めてあげるだけではなく、最後に一つの課題も提示してあげることが大切です。

たとえば、「この資料よくできているね」という言葉だけでも、上司に褒められた部下は嬉しいと感じるものでしょう。しかし、その資料の何が良かったのかということが分からなければ、その部下はなかなか成長することはありません。

そこで、「この資料は5W2Hの視点がしっかりと組まれており、相手に伝えたいことが分かりやすい。これは営業やマーケティングにも役立つから忘れないで」と具体的に伝えてあげると、部下も次の仕事に生かしやすくなります。

また、最後の部分では、部下の成長につながるような一言も忘れないようにしてください。「ただし、途中で論旨がバラバラになって伝えたいことが分かりにくくなっているから、次はその部分を意識してみなさい」という課題を一つ与えてあげれば、たとえ褒められても部下はのぼせ上がらず、新たな気付きを与えることができます。

 

ネガティブ・フィードバック

一方のネガティブ・フィードバックは、ポジティブ・フィードバックに比べて高度な技術が必要です。

ネガティブ・フィードバックとは、あえて厳しい意見や問題を指摘することで、部下に自分がどんなところが不足しているのか気付きを与える方法です。上司の伝え方によっては、陰湿で強い表現になってしまうこともあるため、ポジティブ・フィードバックよりも気を配らなければなりません。

その意味では、上手にネガティブ・フィードバックを行うには、相手のことを尊重し、丁寧に言葉を伝えることが必要不可欠といえるでしょう。

また、部下のプライバシーを守るため、大勢の前で注意することや叱ることは避けるのが無難です。大勢の前だと部下に恥をかかせることになるため、できるだけ1対1の環境をつくって伝えることが重要となります。

先ほどのポジティブ・フィードバックと比べて、ややネガティブ・フィードバックは否定的な印象を受けます。しかし、部下にとっては何よりも学べる機会となるため、うまく指導することで飛躍的にスキルを伸ばしていくことが可能です。

ただし、その伝え方には注意してください。部下にとっては、上司にどんな言葉を投げかけられるのかは分かりません。

そのため、前置きとして、「この資料について簡単にフィードバックするよ。少し厳しい意見もあるけど必ず○○のためになることだから、しっかりと聞いておいてね」などの言葉を加えるとよいでしょう。部下にとっても上司が伝えたいとする目的を把握できるため、より耳を傾けてくれやすくなります。

 

まとめ

管理職やマネージャーにもなると、今度は自分自身の成績よりも、部下を使ってより大きな成果(売上)を生み出していく必要があります。言葉を変えるなら、部下の働きが自分自身の仕事の成果となるのです。

年齢を重ね、人の上に立つようになればなるほど、「伝える言葉」が大切となってきます。この時代、「俺の背中を見て育て」という教育方針では、なかなか部下は上司についていかないでしょう。

今回お伝えした2種類のフィードバックは、「伝えたかったけど方法が分からない言葉」を伝えるために最適な手段です。少しだけおさらいしておきましょう。

・ポジティブ・フィードバック:相手の長所や仕事の出来を褒めてやる気を引き起こす
・ネガティブ・フィードバック:問題点や課題を指摘することで部下の成長を後押しする

ポジティブ・フィードバックやネガティブ・フィードバックは、どちらも部下のタイプや現在の心情などを細かく察知しつつ、状況によって使い分けることが必要です。ぜひ、伝えたい言葉を心のなかにしまっておくことはせず、正しい方法で部下に告げるようにしてください。

 

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この記事の作者

ゆきひろ【投資系ライター】
ゆきひろ【投資系ライター】
フリーランスのライターとして2年半の活動実績があります。企業や個人などに納入した記事は5,000を超え、現在はライター向けの講師活動やディレクターとしても活動しています。SEOやコンテンツマーケティングを意識したライティングが得意で、有名なWebメディア様にも掲載経験があります。株と仮想通貨の投資経験もあり。現在FPの資格取得のために勉強中。
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