少ない小遣いで将来のための投資ってできるのか?

  • 2019/08/15
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  • ゆきひろ【投資系ライター】
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会社員の小遣いは○○円|投資に回すことはできる?

会社員の小遣いは○○円|投資に回すことはできる?
会社員の少ない小遣いでは、株やFX、不動産などの投資に回すことは不可能――。このように悩んでおられる方も多いのではないでしょうか。

将来的な定年延長のほか、社会保障制度の老朽化などの不安が増し、貯金や投資を真剣に考える時期に差しかかっています。しかし、自由に使えるお金が少なければ、投資に二の足を踏む方も少なくないでしょう。

では、ご自身が受け取っている小遣いは、平均的なものと比べて多いのか、それとも少ないのでしょうか。

新生銀行は、合計2,713名の会社員やパートの方を対象に、「2018年サラリーマンのお小遣い調査」を公表しました。まずは、ほかの世帯でどの程度の小遣いが支給されているのか、平均値を探っていきましょう。

平均年収額           平均小遣い月額    小遣いの割合*1

20代      346万円 42,018円             14.5%
30代      452万円 36,146円             9.6%
40代      528万円 37,073円             8.4%
50代      645万円 44,017円             8.1%

*1:平均小遣い月額÷平均年収額×12ヶ月で算出

参考(年収額):doda、平均年収ランキング 最新版(年齢別の平均年収)
参考(小遣い額):新生銀行、「2018年サラリーマンのお小遣い調査」結果について

2018年の平均的な小遣い額は、20代で4万円を超える金額を受け取っている一方で、30台に急減速し、そこから年齢を重ねるにしたがって上昇していくことが分析できます。一方、収入からみた小遣いの割合は、高齢になるほど下がっていくようです。

このように、小遣い額は年齢によって異なるものの、およそ「4万円前後」が一般的な金額といえるでしょう。

 

会社員でも小遣いでもできる3つの少額投資法

会社員でも小遣いでもできる3つの少額投資法
会社員の小遣いが約4万円だとしても、日々の食費や同僚との付き合いなどで手元に残るお金は少なくなります。そして、投資といえば少なくとも10万円、方法によっては100万円ほど必要というイメージも強いです。

しかし、最近では少額でも投資できる環境が整ってきました。以下で紹介する3つの方法を活用することで、会社員の小遣いでも余裕をもって投資することができます。

 

100円から投資できる「インデックス投資」

インデックス投資(インデックスファンドへの投資)とは、「日経平均」といった株価指数と同じ値動きを目指す投資方法です。指数が上昇すると、同じ数値だけ自分の資産も増えるため、低リスクで安定感があります。

証券会社への口座開設が必要ですが、完全に無料です。また、インデックスファンドに投資する際も、最低100円から注文ができるため、小遣いでも十分に運用できます。

 

5円のお釣りから投資できる「トラノコ」

スマホアプリである「トラノコ」は、日々のお釣りをコツコツと積み立てて投資に回せます。普段からよく使用するクレジットカードや電子マネーを登録しておくと、自動的にお釣りを投資してくれるという仕組みです。

5円から1円刻みで資産運用ができるため、小遣いが少ないと感じている人にも向きます。トラノコは、月額利用料300円と年間0.3%の運用報酬が発生する有料アプリですが、最初の3ヶ月のみ無料で使うことが可能です。

 

少額の不動産投資「REIT(リート)」

不動産投資は、今までであれば100万~1,000万円ほどの元手が必要でした。しかし、「REIT(リート)」が生まれたことで、月々1万円から不動産投資ができるようになったのです。

REITとは、不動産タイプの投資信託を指します。つまり、ファンドに資金を預け、自分の代わりにプロの担当者が資産運用を行うという仕組みです。不動産経営からあがった収益は、各投資家に分配されるため、少額の投資で家賃収入が得られます。

ここまで、会社員の小遣いでもできる3つの少額投資法をお伝えしてきました。確かに、上記のような方法を使えば、小遣いが少ないと感じる方でも資産運用を行えそうです

しかし、投資は元手が少なければ大きく儲けることができません。少額ずつ資産を運用していけるのは便利ですが、「投資できる金額が少ない」という根本を見直さない限り、いつまで経っても大きなお金にならないのです。

そこで、奥さまに小遣いの金額をあげてもらえるよう交渉することをおすすめします。以下をご覧ください。

 

奥さまへの小遣い交渉術|ポイントはたった3つだけ

奥さまへの小遣い交渉術|ポイントはたった3つだけ
投資効率をより高めるために、奥さまへ小遣い交渉を行っていきましょう。以下で紹介する3つのポイントを意識することで、交渉が成功する可能性も高まります。

 

奥さまにとってもメリットがあることを訴求する

小遣いの交渉を行うときは、単に「月々の小遣いをあげてほしい」といっても成功は難しいでしょう。なぜなら、奥さまにとっては小遣いをアップする理由の見当もつかないからです。

そこで、旦那様への小遣いアップが、まわりまわって奥さまにとってもメリットがあるということをアピールしていきます。小遣いアップの目的が投資だとすると、より元手を増やすことによる資産運用効果の向上をメリットとして伝えると良いでしょう。

また、投資で得る収益については、必ず世帯収入に加えることを約束するのもポイントです。投資が成功し、より世帯収入が上がることで、奥さまにとっても楽しい買い物や美容に費やせるお金が増えます。これを喜ばない女性は少ないはずです。

 

具体的なデータを使って交渉する

小遣いアップの正当性を持たせるために、具体的なデータも活用してください。

たとえば、投資や資産運用では必ず複利効果が働きます。複利とは、投資によって得た収益を元本に組み込み、それを元手に新しい資産運用を行っていく方法です。たとえば、100万円の資金で5万円の利益が出たとすると、今度は利益を組み込んだ105万円を元本にすると投資効率も高まります。

仮に、毎月3万円を利息なしで貯金したとすると、30年続けたとしても1,080万円にしかなりません。しかし、その3万円に3%の金利をつけて複利運用した場合、同じ30年で1,800万円のお金になります。

複利については、「keisan 生活や実務に役立つ計算サイト()」という無料サイトで簡単に計算できるため、こうした情報も提供しておくようにしましょう。

 

投資について一緒に学んでみる

小遣いアップの目的が投資だとしたら、一人よりも二人で運用した方が成果も高まりやすいです。仮に、旦那様がサラリーマンで、奥さまが専業主婦だとすると、スキマ時間を活用しやすい奥さまの方が徹底して投資に打ち込めます。

人は、同じ目的を持ち、さらに苦難を共有することで相手をより深く理解しようとします。そのため、家族で投資や資産運用に取り組んでいくことを目的に、小遣いの交渉を行ってみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

平均的な世帯の小遣いは、およそ4万円前後におさまることが多いです。年収が上昇する40~50代でも数値にほとんど変化はなく、一般的な小遣いの金額として4万円程度が想定されているのでしょう。

小遣いをいかに有効に使うかという点は、会社員の方にとって一つの課題だと思います。その金額の中から、将来のために投資や資産運用に使いたいと考えている方も少なくありません。

もし小遣いが少なくても、以下の方法を活用することで投資にも回すことができます。

【少ない小遣いでもできる投資法】
・100円から投資できる「インデックス投資」
・5円のお釣りから投資できる「トラノコ」
・少額の不動産投資「REIT(リート)」

しかし、より投資効率を高めるためには、元手を増やすしかありません。今回は、次の3つのポイントを中心に、小遣いをアップさせる交渉のコツを紹介してきました。

【奥さまに小遣いアップの交渉をするコツ】
・奥さまにとってもメリットがあることを訴求する
・具体的なデータを使って交渉する
・投資について一緒に学んでみる

投資による収益は家族にとって重要なものとなるため、一度奥さまとじっくり話し合ってみてはいかがでしょうか。

この記事の作者

ゆきひろ【投資系ライター】
ゆきひろ【投資系ライター】
フリーランスのライターとして2年半の活動実績があります。企業や個人などに納入した記事は5,000を超え、現在はライター向けの講師活動やディレクターとしても活動しています。SEOやコンテンツマーケティングを意識したライティングが得意で、有名なWebメディア様にも掲載経験があります。株と仮想通貨の投資経験もあり。現在FPの資格取得のために勉強中。
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