自分が「社畜」かどうかを判断するための2大基準
- 2016/10/20
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何度も言われている様に「社畜は自覚していない」
「あなたは自分で社畜だと思いますか?」と聞かれて、そう思うと答える人は意外に少ないものです。牛や豚などの家畜が「自分で家畜とは思っていない」様に、自然と飼いならされているからこそ、社畜と呼ばれるのかもしれません。実際、「俺は社畜」と自虐的に言える人は、「社畜と言われそうなくらい仕事を頑張っている俺」に酔えている面もあり、まだ心に余裕があります。社畜を自称できる段階の人は、まだ仕事に対するやりがいを感じている自分をアピールすることへの照れ隠で「俺って社畜」と自虐風の自慢をしているだけ過ぎません。
本当に深刻なのは、「自覚していない社畜」の人たちです。今現在はまだメンタルに支障がなくても、じわじわと茹でガエルの様に「気づいたらうつ病」となるケースは非常に多いのです。ここでは、「自分は大丈夫」と思っている人にこそ読んでもらいたい「社畜チェックリスト」を紹介します。
うつ病は甘えだと思う
ブラック企業の経営者が言いそうな「鬱は甘え」というこのセリフを、従業員が吐く様になったらかなり危険な兆候です。実際に、心療内科で「うつ病」の診断を受けた人の多くは、病院へ行く直前までは同じように「うつは甘え」と考えていたケースが非常に多いと言われています。
要するに、「自分が我慢できている=辛いと思うのは甘え」という考えだったため、いざ自分が辛くなっても「今さら甘えたことを言えない」という、後に引けなくなって精神を患うケースが後を絶たないのです。「うつで会社に来なくなった同僚や部下」に対して「甘えている」と感じたら、「次は自分がうつになる」可能性があります。甘えかどうかの判断基準が「自分はできているから」と主観的なものである以上、さらに上のレベルのワーカホリック上司に膨大な仕事量を押し付けられても同じセリフが言えるでしょうか。「出来ている人もいるのだから自分は甘え」という葛藤に悩まされるかもしれません。
家庭や恋愛が上手くいっていない
社畜の兆候として、「家族や恋人とうまくいっていない」というものがあります。ある統計では、パートナーのどちらか、または両方の仕事量が平均よりも多い夫婦は、平均的な仕事量の夫婦に比べて「約2倍離婚しやすい」というデータがあります。恋愛や結婚は二の次という考えの人は、社畜ではなく「仕事は生きがい」かもしれませんが、では、今の結婚はそもそも何のためにしたのでしょうか?「仕事に対してプラスになるから」「余暇を過ごすためのパートナーが欲しかっただけ」という動機で結婚して、現在もその考えが変わっていないのであれば問題ありません。しかし、「幸せな家庭を作って子供を育てたい」という気持ちがなかったのであれば結婚する必要はありません。
多くの人は、「自分は何のために仕事をしているのか」ということについて無頓着です。日本人は特に昔から「男はとにかく働け」「仕事以外のことは考えるな」という教育を受けてきました。そのためか、身を粉にして会社に忠を尽くすということに疑いがないというのも、社畜が量産される背景なのかもしれません。