報連相がマメすぎて困る部下に振り回されないためのルール
- 2016/09/19
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報連相がマメすぎる部下が増えている
40代となると、多くの人が管理職か、役職上は管理職でなくても職場のリーダー的な役割をこなすようになります。そこではじめにブチ当たるのが、部下の扱いについての悩みです。部下の扱いに関する悩みは「単にいう事を聞かない」「メンタルが弱すぎて使い物にならない」「すぐパワハラだと声をあげる」「何を考えているか分からない」「そもそもモチベーションが低すぎる」など、数え上げればきりがありません。
ここで述べるのは、意欲はあるものの「報連相がマメすぎる」部下に対する悩みについてです。報連相をマメにするくらいなので、仕事に対する意欲は十分であるため、上司としても「いちいちそんなことで呼び止めるなよ」とまでは、なかなか言いにくいものです。
とはいえ、大量の報連相を全て裁いていては自分の仕事が進みません。最近増えてきている「マメすぎる部下」にはどう対処していったらよいのでしょうか。
部下に費やす時間の配分
当たり前ですが、部下の報告や相談に対して一つ一つ対応していては自分の仕事が回らなくなります。席に着くなり、部下が「お時間宜しいですか?」攻撃に押し寄せられるという人も多いのではないでしょうか。管理職になりたての男性は、この「部下への時間配分」に対する意識が足りないのかもしれません。一日のうち、「どれだけの時間を部下の相手に費やしたか」を記録しておくことをお勧めします。管理職に昇進して仕事が進まなくなるケースのほとんどは、部下への時間配分を取られ過ぎているということがあります。まずは、自分の仕事時間のうち、「部下への対処にどれだけ使っているか」を正確に把握しましょう。
部下でもできることは部下に振る
部下の細かすぎる報告や相談に辟易としている上司は、「仕事を部下に振らずに自分で抱え込む」という点に集約されます。「名プレイヤーは名監督にあらず」という言葉がある様に、実務能力と管理能力は別物です。
部下でも出来る仕事を上司がやっているのであれば、上司失格であると言わざるを得ません。仮に部下が3人いたとして、部下でも出来る仕事を自分で抱え込んで忙しくしていると、うち1人の部下から相談を受けた場合、そのタスクは止まります。理想としては1日の半分を想定外の対処に備えておくべきでしょう。そのためには、とにかく「仕事を振る」ことです。それも、「部下にしか出来ないこと」「部下でもできること」といった優先順位で割り振りするのが理想です。ここで、「自分がやった方が早い」と自分で抱え込んでしまっては、永久に部下は育ちません。
最大のルール「提案せよ」
多くの場合、部下からの相談というものは、よく聞いてみると「結局はただの愚痴」であることが多いものです。もちろん、はじめから部下も仕事中に「愚痴を言おう」と思って上司に相談するという訳でもありません。
しかし、上司をどこか万能と思っているせいか、何となくのボヤっとした「仕事上の支障」「自信のなさ」などを条件反射で「どうしたらいいものかと…」と相談してしまうのです。
即断即決で解決できるのであればよいですが、実は、部下からの相談に即答できる上司はあまりいません。そこで、「では、どうすれば解決すると思う?」と、宿題として投げてみましょう。もし何かしらの不満があるのであれば、提案が必要となる様な雰囲気を作っておけば、部下も問題が起こった際に解決する能力が身に付き、結果として上司は楽になります。