部下といい関係を築きたいビジネスマンに捧げる、戦国の最終覇者・徳川家康の名言3選
- 2016/08/24
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家康が天下を取れたのは仲間の重要さをわかっていたから
戦国時代を終わらせて江戸幕府を開いた徳川家康は、「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」という川柳からもうかがえるように、棚からぼたもちで天下を取ったと思われていることが少なくありません。
しかし実際には慎重な策略家で、豊臣秀吉の政権下にいる間から自分の派閥をしっかりつくっていました。これが秀吉死後の天下人決定戦となった関ヶ原の戦いで有利にはたらき、勝利を手にしたのです。
特に家康は家臣を大切にすることで足場を固めていきました。家康が残した言葉の中には、部下をまとめる立場のビジネスマンにも役立つものがたくさんあります。
そんな家康の名言から、3つをご紹介しましょう。
人を遣うには、それぞれの善所を用い、外の悪しきことは叶わぬなるべしと、思いすつべし。
「人を使うときはそれぞれの得意なところを用いて、それ以外の欠点は望み通りにならないから切り捨てるべき」という意味です。
部下に得意な仕事を回すことは大切ですが、苦手な仕事を回さないようにするのもまた大切なことです。オールマイティになんでもこなせる部下は確かに頼もしいですが、人は誰でも得手不得手があるので、無理に求めないようにしましょう。
部下に苦手な仕事をさせておいて「あいつは使えない」と言う人は上司失格です。
依怙はつかまつるまじきことに候。贔屓はこれあるべし。
「依怙はしてはならないことだ。贔屓はしてよいことだ」という意味です。
依怙贔屓という言葉がありますが、依怙と贔屓には別々の意味があります。
依怙は「片手落ち、不公平」、贔屓は「目をかけて助ける」という意味で、偏りすぎた贔屓が依怙なのです。
上司に褒められれば部下はやる気を出すもの。平等に目をかけて助ける、つまり平等に贔屓することは部署や職場全体のモチベーションアップにつながります。
成果を上げた部下を褒めるのは簡単ですが、なかなか成果を上げられない部下にもいいところは必ずあるので、そこを見つけて褒める努力が上司には必要です。
おのれを責めて人をせむるな。
これはズバリ、「自分を責めて他人を責めるな」という意味です。
部下がミスしたり、伝達事項をきちんと把握していなかったりすると、「なにやってるんだお前は」と言いたくなってしまいますが、ひとまず胸の奥にしまってください。
そして、「適切な量や内容の仕事を回していたか」、「わかりやすい指示や説明をしていたか」などをじっくり考えましょう。
問題点は上司の自分にあるのでないかと考えるのは、当たり前のようでいてなかなか難しいもの。部下にも謙虚な気持ちで向き合うことが大切なのです。
家康のように部下を気遣える上司になって、よりよい関係を築いてください。
名言の引用元:故老諸談・前橋旧蔵聞書・徳川家康遺訓