孤独を楽しむ 一人ドライブのすすめ

  • 2018/06/07
  • ライフスタイル・娯楽
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  • アントニオ犬助
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一人になりたい=干渉されたくない

一人になりたい=干渉されたくない

 

一人カラオケから始まって、一人焼肉、一人観光などなど。
少し前までタブーのような扱いを受けていた「一人○○」、ずいぶん一般的になったものです。一人カラオケがその典型、平日の午前中、カラオケ店へやってくるお客の実に半数以上が一人カラオケ目的だといいます。
「お一人様」なんて言葉もありますし、一人の時間を楽しもうという「ソロ活」や、充実した一人の時間を過ごす「ソロ充」なんて言葉も使われているほど。
世の中の人はしきりに、一人になりたがっている様子です。

ここで、犬助をかえりみると……はい、一人になりたくなることはよくあります。
3人家族で生活するにはギリギリ、2LDKという間取りに住んでいるからなのか? それが、ご近所に気を使う集合住宅だからなのか? 自宅が室内ではタバコをすえないルールだからなのか? ……誰にも干渉されず好き勝手に振る舞いたい、「一人になりたい!!」という欲求が、ムクムクと頭をもたげたりするのです。

誰にも気を使わないという、孤独の快適さ

誰にも気を使わないという、孤独の快適さ

そんな場合、犬助は最もカンタンに一人になる方法……「一人ドライブ」で、ただ車を走らせるのです。目的は干渉されないこと、一人で乗り込む車内は完全なパーソナルスペース、2LDKに3人で住まっているように、人(といっても家族ですが)と顔をあわせることはありません。近所の目を気にしつつ、オーディオの音をしぼる必要もありません。そして一人の車内なら、思う存分タバコも吸える、公共スペースだけでなく、自宅ですら!! 空調の効いた室内のほとんどが禁煙になりつつある現在、快適な空間でタバコを吸えるだけでも、ちょっとした贅沢感を味わえる。

懐に余裕があるならば、奮発したシガーをくゆらせてベリーリッチな気分を満喫する。
これも、一人ドライブならできるのです。

ノスタルジーに浸ることも、思いのまま

一人で車を走らせるだけでも快適なのに、峠を攻める!! 何てこともできるのも、一人ドライブならでは。若かりしころを思い出したような運転を楽しむことすらできてしまいます。

といっても現在、犬助の愛車はATミッション搭載の愚鈍なコンパクトカー、若いころに乗っていた「かっとび」の異名を持つ3代目・EP71・スターレット・MTの軽快な走りとは較べるべくもないのです。
しかし、シフトダウン、エンジンブレーキで減速してコーナーに突入、加速しながらコーナーを抜ける……といった、なんちゃって走り屋仕様のドライビングもできてしまう。

急減速、急加速なんて隣に誰かが乗っている状況で、試せるべくもありません。孤独な一人ドライブだからこそできること。
年甲斐もなく恥ずかしい上に、遅い!! のですが、誰の目もありませんから若いころを思い出しつつ、存分に車を走らせるせてノスタルジーに浸れるのも、一人ドライブの大きな楽しみといえるでしょう。

孤独という非日常を楽しんでこその、日常なのだ

孤独という非日常を楽しんでこその、日常なのだ

そして、一人ならではの楽しみ。贅沢な食事をいただきます。

このメリットはいうまでもなく、通常より使うお金が数分の1ですむということ。
家族やホニャララとたずねるよりも人数が少なくてすむ分、料金が安くつくのはもちろん、ハンドルを握る以上、アルコールを口にできない!! 余計に安く上げることができるのです。

すし店のカウンターに真昼間から陣取り、他のお客がランチメニューを楽しんでいるのを横目に、おもむろに刺身盛り合わせからオーダー、てんぷら盛り合わせ、特上にぎりと、たらふく食う!! なんという贅沢。
加えて、家族は普通のメシを食っているであろうタイミングで、自分だけ贅沢な食事をいただいているという孤独感と背徳感が絶妙なスパイスとなりますから、うまさに拍車がかかるのです。

そして、温泉地にある立ち寄り湯で、湯船に一人で体をあずける。

これで完璧な一人ドライブが完成するのです。
手に入るのはこの上ない満足感、そして隣に誰もいないという孤独感、次は孤独感をいやしに自宅へと向かうことになります。

不思議なことに、一人ドライブの後には手狭な2LDKの賃貸住宅が、なんだか特別な空間に感じるもの。これも、一人ドライブの醍醐味ということができるかもしれませんね。

この記事の作者

アントニオ犬助
アントニオ犬助
みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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