サッカー日本代表のキリンカップっていつから始まったの?

  • 2018/12/03
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混乱を生じさせる、サッカーの試合の多さ

混乱を生じさせる、サッカーの試合の多さ
J1を頂点とする「国内リーグ」、「天皇杯」、「YBCルヴァンカップ」……何だか、多いと思いません? サッカーの試合って。
これに加えて日本代表が戦う「A代表戦」、オリンピックの「U-23」、ユース、そして女子代表などなど、何だか年がら年中試合をしている印象。サッカーファンにとってはたまらないのかもしれませんが、それ以外の人たちにとっては、難しいことこの上ない。どの試合に注目すればよいか、わからなくなってしまうもの。

先日「キリンカップ」がおこなわれましたが、まずはこの試合の位置づけ・重要度がわからない。加えて「キリンカップ」と名前が付くサッカーのイベントは2つもあり、わからなさに拍車をかけてくれるのです。

その1つ目は「キリン『チャレンジ』カップ」。16日におこなわれたベネズエラ戦、20日のキルギス戦がこちら。れっきとした国際Aマッチですから、FIFAランキングに大きく影響します。
しかし、キリンチャレンジカップは「カップ」と付いてはいますが、ワンマッチのみの国際親善試合。メンバーやフォーメーションを試して、来る大舞台へ備えるという意味合いが強いので、ワールドカップやオリンピックのように(例外はあるものの)多数のチームが争うわけではありません。

2つ目は「キリンカップ『サッカー』」で、初夏におこなわれている国際親善大会。
日本サッカー協会(JFA)が主催しているもので、他国からナショナルチームを招いてトーナメント形式で開催されるもの。
こちらはキリンチャレンジカップと異なり、日本を含めて3~4チームで争われる大会となっており優勝チームも決まる。要は、どちらも国際親善試合ですな。

 

「キリンチャレンジ」が始まったのは1998年

さて、サッカー男子日本代表の強化を目指した国際親善試合の歴史は古いもの。
1955年のビルマ戦以来、数々の試合がおこなわれてきたのですが、名称が「キリンチャレンジ」と改められたのは1998年。国内で開催される国際親善試合はキリンチャレンジ、もしくは「キリンビバレッジ・サッカー」という名称で呼ばれるようになりましたが、2001年に「キリンチャレンジカップ」と改称。
以来、A代表だけでなくU-23やユース、女子の場合も国際親善試合は「キリンチャレンジカップ」という名称でおこなわれるようになりました。

 

「ジャパンカップ」改め「キリンワールドサッカー」へ

「ジャパンカップ」改め「キリンワールドサッカー」へ
そして、もう一方の「キリンカップサッカー」なのですが、この大会はもともと「ジャパンカップ」という名称で呼ばれ1978年から開催されていたもの。これが「ジャパンカップ・キリンワールドサッカー」に改められたのが1980年、これが1985年に「キリンカップサッカー」と改称して今に至ります。
しかし近年では、複数の国のナショナルチームを日本にまで招いて、大会のために拘束するのは大変なもの。毎年の開催は難しくなっており、4年ぶりに開催された2016年の大会以来、2017年と2018年には開催されていません。

 

キリンとJFAの深くて長い関係とは?

キリンとJFAの深くて長い関係とは
「キリンチャレンジカップ」「キリンカップサッカー」、これらの2つをややこしくしているのは、いうまでもなく冠スポンサーとなっている「キリン」。どちらから冠を外せばいいのにと思うのですが、そうはいかない理由があります。

それはJFAとキリンの関係は非常に深いから。
代表チームが強くなるためには国際試合が必要と開催していた「ジャパンカップ」なのですが、何しろ現在とは異なりサッカー自体がマイナースポーツだった時代。開催のたびにのしかかる赤字にJFAは頭を抱えていました。
そこに救いの手を差し伸べたのがキリン、スポンサー料を支払うことで赤字を補填したのですね。以来、JFAとキリンとは40年近くの付き合い。2015年からは総額200億円で7年9カ月という長期契約を締結していますから、今さらキリンさんを無碍することは不可能なのです。

つまり国際親善試合がキリンチャレンジカップと改称された2001年にも、大金が動いているんでしょうね。
まあスポーツと金は切って切れないということ、JFAとキリンの蜜月が長く続くことが日本代表の強化につながるということ。ちなみに、JFAには後1社YBC(旧・ヤマザキナビスコ)という、足を向けて眠ることができない大スポンサーがいることもお伝えしておきます。

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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