プロが使うバットのヘッドやグリップの形って統一されているのか?
- 2018/10/14
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バットの形は統一されている?
アオダモやヤチダモといった樹を材料に作られているバット。
一流選手にはバットに強いこだわりを持っている選手も多く、特にイチロー選手のバットへの愛情は語り草となっています。
ところでこのバット、基本的にヘッドやグリップはどれも同じような形をしており角ばったバットなどはありませんよね。
それもそのはず、バットの形状や重さなどは公認野球規則により統一された基準が存在しています。
ここでは、その内容をご紹介したいと思います。
バットの形状
公認野球規則によりますと、バットの形状はなめらかな円い俸であることが指定されています。
そして先端からグリップまではなだらかな傾斜であることも定められており、この決まりにより丸太のような形のバットを使用することもルール上不可能となっています。
またバットの最も太い部分は6.6cm以下、そして長さは106.7センチ以下となっております。
バットの重さ
公認野球規則により長さ106.7cm以下と指定されているバット。
それならルール上はつまようじのような大きさのバットを使っても大丈夫なのか・・・というと、それも不可能。
バットには重さの制限があり、最低900グラム以上と定められています。
なお、バットが重ければ重いほどボールの飛距離は伸びやすくなります。
ただそれはもちろん同じスイングスピードでインパクトをした時の話。
重量があるとそのぶんスピードは鈍くなりがちなので、どの重さが最も合っているのかは打者によって異なります。
バットのグリップ
公認野球規則によりますとバットの握りの部分、いわゆるグリップは端から45.7cmに制限されています。
またこの部分には物質を付着させたりザラザラにすることが認められており、これにより握りやすくすることも可能となります。
もちろん、グリップ部分を超えた個所に細工をすることは禁じられています。
材質
プロ野球では、バットの材質は1本の木材と定められています。
そのため、必然的に使用するバットは木製バットとなります。。
ただし、アマチュア野球では各連盟が公認した材質のバットを使用することができます。
そのため高校野球においては、打球が飛びやすい金属バットを使用している選手がほとんど。
ただプロ野球では金属バットの使用は禁じられていますが、高校野球では木製バットの使用が禁じられているというわけではありません。
それもあって、木製バットを使用している選手も存在しています。
あえて木製バットを使用するメリットとしては、芯で捉えないと打球が飛びませんのでより高度なバットコントロールを身に付ける練習になることが挙げられます。
プロ野球の世界では、高校野球でスラッガーだった選手が埋没してしまうこともよくあります。
その理由は選手によってさまざまですが、金属製と木製というバットの違いもその1つ。
そのためスカウトは、木製バットでも対応できるかどうかも見定める必要があります。
公認野球規則により設定あり
いかがでしたか?
このようにバットの形状や大きさは、公認野球規則により設定をされています。
そのため多少長さや重さに違いはあれど、どの選手も同じ形のバットを使用しているんです。
もしもこの規則が無ければ、ヘッド部分がやたらと大きかったりグリップの形が変わっているバットを使用する選手も現れたのかもしれません。
それはそれで見てみたい気もしますが、今の形状に統一されているからこそ野球の絶妙なバランスは成り立っているのでしょう。
16球団構想により、長らく続いていた12球団というチーム数に変化が訪れるかもしれないプロ野球。
ただ今後それが実現したり多少のルール変更があったりしても、バットの形状が変わるようなことはこれから先もまず起こらないでしょう。